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次の子の妊娠を2年半後にすると自閉症の可能性が低くなる。研究

time 2021/08/27

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次の子の妊娠を2年半後にすると自閉症の可能性が低くなる。研究

自閉症の子どもを持つ母親が、その後の妊娠を2年半から3年遅らせると、次の子どもも自閉症と診断される可能性が低くなることが、新しい研究で明らかになりました。

“Autism Research”に掲載されたオーストラリアのカーティン大学と医学研究機関のテレソンキッズ研究所の共同研究によるものです。

デンマーク、フィンランド、スウェーデンでの92万5000件以上の出産を調査しました。
そのうち9300件以上の子どもが後に自閉症スペクトラム障害と診断されています。

主著者であるカーティン大学人口保健学部のギャビン・ペレイラ教授は、今回の研究で、妊娠期間ときょうだいが自閉症と診断される可能性との間に重要な、そして驚くべき関連性があることを発見したと述べています。

「私たちの研究では、妊娠に30カ月から39カ月の間隔がある場合、自閉症の子どものきょうだいが自閉症と診断される可能性が低くなっていることがわかりました。

つまり、2.5年から3年待ってもう一人の子どもを妊娠することが最適な期間であると考えられます。

デンマークでは5%、フィンランドでは8パーセント、スウェーデンでは9パーセント、自閉症の子どもを減らせる可能性があります」

そう、ペレイラ教授は述べています。

「また、今回の調査では出産後3ヶ月で再妊娠した母親から生まれた子どもは、通常より自閉症と診断される確率が50パーセント以上高くなっていましたが、5年後に生まれた子どもではそれは24パーセントとなっていました」

遺伝的・生物学的要因に加えて、自閉症と環境の関連性が確認されたことには驚いているとペレイラ教授はいいます。

「今回の大規模かつ多国間にわたる研究結果は、特に神経疾患の遺伝歴があるためにすでに高いリスクを抱えている家族に対して、家族計画のカウンセリングを行う際に役立つでしょう」

共著者であるテレソンキッズ研究所のヘレン・レオナルド准教授は、今回の研究結果は、自閉症のリスクが高まっている家族には重要なことだと述べています。

「しかし、妊娠間隔についてアドバイスを求める夫婦は、医療機関に相談し、個々の状況に応じたアドバイスを受ける必要があります」とレオナルド准教授は述べています。

今回にの研究調査対象となった国は、国民皆保険制度や出産後の有給育児休暇が整備されており、デンマークでは最長46週間、フィンランドでは最長47週間、スウェーデンでは最長92週間となっています。

(出典:豪カーティン大学)(画像:Pixabay

これは初めて聞く内容です。

悩まれている方もいらっしゃるはずです。

(私は深く考えもしませんでしたが、うちの子の発達障害がないきょうだいは5歳離れています)

さらなる研究があればと思います。

自閉症の子をもつ親はきょうだいを産むことをあきらめる?研究

(チャーリー)

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