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ニューロダイバーシティ/神経多様性。違いであり障害ではない

time 2021/11/25

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

ニューロダイバーシティ/神経多様性。違いであり障害ではない
  • 神経多様性とは何を意味するのか?
  • 発達障害を持つ人々にとって、神経多様性はどのような意味をもつのか?
  • 神経多様性を理解し、受け入れるためには何が必要か?

ニューロダイバーシティ/神経多様性とは、人はさまざまな方法で自分を取り巻く世界を経験し、相互に影響し合うという考え方です。
考え方、学習、行動の「正しい」方法は一つではなく、その違いを障害とは見なさないというものです。

神経多様性という言葉は、すべての人の多様性を意味しますが、多くの場合、自閉症スペクトラム障害(ASD)や、ADHDや学習障害などの発達障害の文脈で使われます。

神経多様性の考え方は1990年代に始まり、神経学的な違いを受け入れながら、すべての人を受け入れることを目的としています。
自閉症の人たちは、オンラインを介してつながりを持ち、自己擁護運動を展開するようになりました。
同時期に、オーストラリアの社会学者ジュディ・シンガーは、「神経学的マイノリティ」の平等と受容を促進するために、神経多様性という言葉を生み出しました。

神経多様性の研究と教育は、主に社会正義のための運動ですが、医師が特定の障害や神経症状をどのように見てどう対処するかという点で、ますます重要になってきています。

神経多様性の提唱者は、包括的で偏見のない言葉を推奨しています。
多くの障害者支援団体は、人を優先した言葉(「自閉症をかかえる人」、「ダウン症をかかえる人」)を好みますが、自閉症コミュニティの大多数は、アイデンティティを優先した言葉(「自閉症の人」)を好むという調査結果もあります。
ですから、思い込みで決めつけるのではなく、その人がどのような言葉を好んでいるのか、どのように呼ばれたいのかを直接聞いてみるとよいはずです。
また医師も、神経発達上の違いを持つ人たちの精神的・身体的な健康に対処するために、神経多様性に関する知識や敬意を払った言葉遣いは重要です。

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、コミュニケーション、学習、行動の違いをともないますが、その見え方は人によって異なります。
自閉症スペクトラムの人は、さまざまな強み、能力、ニーズ、課題を持っています。
例えば、自閉症の人の中には、言葉でコミュニケーションをとることができ、IQが正常または平均以上で、自立して生活している人もいます。
一方で、自分のニーズや感情を伝えることができず、安全や幸福に影響を与える障害や有害な行動に悩まされ、生活のあらゆる分野で支援が必要な人もいます。

また、自閉症の人の中には、違いがあっても本人には何の苦しみも与えない人もいます。
むしろ、社会的な規範による障壁が原因で、社会的排除や不公平感が生じている場合もあります。

医学的な評価と治療は自閉症の人にとって重要です。
例えば、正式な診断を下すことで、必要に応じて社会的・医療的サービスを受けられるようになるかもしれません。
そして、診断による説明は、本人や家族が自分の違いをよりよく理解するのに役立ち、地域社会とのつながりを可能にするかもしれません。

発達障害は、特別な監視や治療を必要とする他の健康問題を伴う場合もあります。
生活の質と発達の可能性を最大限に高めるためには、コミュニケーション、社会性、学業、日常生活のスキルを促進するための行動支援や療育を必要とする人、望む人が、それらのサービスを利用できることが重要す。

しかし、すべての人が異なる目標、要望、ニーズを持っているため、1つの支援アプローチが万能にはなりません。

神経発達上の差異を持つ人たちを排除する原因として、偏見、認識不足、適切なインフラ(オフィスの設置やスタッフの配置など)の欠如が挙げられます。
地域社会、学校、医療機関、職場などで神経多様性を理解し、受け入れることで、すべての人の包容力を高めることができます。
私たち全員が、神経多様性を助長するような環境を醸成し、一人ひとりの強みや才能を認識して強調すると同時に、その違いやニーズに対するサポートを提供することが重要です。

職場では、かかえる感覚の問題に応えるために、次のようなことができるはずです。

  • 音に敏感な場合には、静かな休憩スペースを提供する、大きな音が出ることが予想されることを伝える(消防訓練など)、ノイズキャンセリングヘッドフォンを提供する
  • 触覚に問題をかかえる場合には、通常の作業服の変更を認める
  • 働きやすくするために、ソワソワした状態を軽減するグッズの使用を許可する、動きやすい休憩時間を設ける、柔軟な座席を提供する
  • 明確なコミュニケーションスタイルをとるようにする。皮肉、婉曲表現、暗示的なメッセージを避ける。仕事の指示は小さなステップに分けて、口頭と書面で簡潔に伝える
  • 職場や社会でのエチケットを伝え、誰かが故意にルールを破ったり、失礼なことをしていると決めつけないようにする。
  • 計画を変更する場合は、事前に通知するようにし、変更の理由を説明する
  • 決めつけないで、その人の好みやニーズ、目標を聞く
  • 親切に、そして忍耐強く

(出典:米ハーバード大学医学大学院)(画像:Pixabay

違うことは悪いことではありません。

違うことを含め、誰しも相手には敬意をもって付き合うことで、自分の世界も広がっていきます。

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(チャーリー)


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