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自閉症の子をもつプロサーファーが始めたキャンプは今や全米に

time 2021/12/01

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症の子をもつプロサーファーが始めたキャンプは今や全米に

自閉症は、感覚処理に影響を及ぼす発達障害で、症状は人によってさまざまです。
典型的な症状としては、反復行動、社会性の欠如、言葉によるコミュニケーションの困難さなどが挙げられます。

イジー・パスコウィッツは、息子、自閉症のイザヤに苦労しました。
当時24歳だったイジーは、プロのサーフィン選手として海岸から海岸、さらには世界を転戦していました。

「自閉症の子どもがいることを受け入れるのに長い間苦労しました。
私はプロのサーファーとして有名雑誌の表紙にもなっていました。
このような人生を送るはずではないと考えていました」

悔しくて無力感に襲われたイジーは、どうすればいいのかわかりませんでした。

イザヤの気を紛らわそうと、イジーは息子を海に投げ込み、その頭が波打ち際の白い泡の下に消えていくのを見た。

「少しの間、息子がいなくなりました。
そして、私はとても怖くなりました。
その後、頭が現れて、泣き止んでいました。

笑顔になっていました。
それは完全に変身したようでした。

イザヤがずっと落ち着いていて、楽しそうになりました」

その日、家族がビーチから車で移動するとき、車内には歌声が響き渡りました。
後部座席で、イザイアは歌いました。
イザイアは言葉を話すことができましたが、滅多に話すことはありませんでしたし、あんなにたくさんの言葉を並べることもありませんでした。

「もちろん、イザヤが自閉症であることに変わりはありませんが、その日から自閉症的な行動が少なくなったのは間違いありません」

イザヤはサーフィンが、息子を助け、かつては不可能だと思っていた息子と心を通わせるチャンスだと考えました。

自閉症の子どもたちにサーフィンを教えるキャンプ「サーファーズ・ヒーリング」を始めたのは、その時の出来事がきっかけです。

「これが私の人生の目的となりました」

この非営利団体は現在、全米で26のキャンプを運営しています。
自閉症の支援団体や親からの寄付によって、どのキャンプでも参加費は無料です。

クリス・オモフンドロの娘、エリーは3歳のときに自閉症と診断されました。
8歳のときに、両親と一緒にサーファーズ・ヒーリング・キャンプに初めて参加しました。

浜辺で見ていたオモフンドロは、エリーが初めてウェットスーツを着て緊張しているのがわかりました。
彼も緊張していました。
しかし、エリーがコーチと一緒に海に入ると、緊張が解けていくのがわかりました。
サーフィンのコーチとは、30分という限られた時間の中で、恐竜の話をしていました。

ビーチに戻ってきたエリーは、満面の笑みを浮かべていました。
エリーと一緒にいたサーファーは、オモフンドロに「恐竜のことをたくさん学んだよ」と語りました。

エリーは16歳になりましたが、最初のキャンプでの恐竜の会話を今でも話してくれます。
オモフンドロ家族が毎年、このサーフィンキャンプに参加するのは、エリーが喜ぶだけでなく、ビーチにいる他の親たちと仲間になっているからです。

「見ず知らずの人たちでも、自分と同じような境遇にあることがわかります。
会ったこともないのに、一緒にいるという雰囲気だけで相手のことをよく知っていると思える人たちのそばにいるのは、本当に心強いものです」

クリスによれば、自閉症の子どもたちが特に学校で対処しなければならないことの一つは、一日中一定の行動をしなければならないというプレッシャーだそうです。
しかし、ビーチでは、自閉症の子どもたちは、通常の社会的な基準を脱ぎ捨てて、普通を再定義します。

「彼らは、あなたのありのままの姿を受け入れてくれます。
もし子どもがサーフィンをしたくないと言っても、それはそれで構いませんし、もし子供が落ち込んでしまっても、後でもう一度やり直したいと言っても、それはそれで構わないのです。
この日は幸せな日なので、完璧な日なのです。
自閉症のキャンプ参加者だけでなく、親にとってもです」

(出典・画像:米The News&Observer

うちの子も小さな頃から水が大好きです。

プールや海で遊んだものです。

大きくなってからはなかなかそうした機会は難しくなりましたが、また一緒に笑顔になって遊びたいと思います。

医師である母親が、息子の成長を見て始めた乗馬療法センター

(チャーリー)


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