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自閉症やADHDの子は内受容感覚、体の内部の感じ方が違う

time 2022/02/15

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

自閉症やADHDの子は内受容感覚、体の内部の感じ方が違う

中国科学院心理学研究所のレイモンド・チャン博士のチームは、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもたち内受容感覚の正確さを簡単かつ具体的に調べることができる視線追跡内受容感覚テスト(EIAT)を開発し、それを使った研究結果が”Autism Research”に掲載されました。

内受容感覚とは、心拍や呼吸パターンなどの体の内部の情報を認識し統合することを指します。
内受容感覚は、自己および他者の感情の理解や学習と相関があることが実証的に示されています。
そのため、私たちが日常生活を最適に機能させるために、生理的な平衡を保つために内受容感覚は重要です。

自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちは、自閉傾向が強いほど、内受容感覚の正確さが損なわれていると考えられています。
しかし、これまでの研究では結果がさまざまで、慎重に解釈する必要がありました。

今回の研究では、自閉症の子ども30名、自閉症と注意欠陥・多動性障害(ADHD)の両方をかかえる子ども20名、発達障害をかかえない63名の子どもを対象にEIATを実施しました。
そして、これらの子どもたちの親からの報告をもとにした測定も行いました。

その結果、自閉症の子どもと自閉症とADHDの両方をかかえる子どもは、発達障害をかかえない子どもに比べて内受容感覚の精度が低くなっていました。
また、発達障害をかかえない子どものうちでも、自閉特性の高い子どもは、低い子どもに比べて、内受容感覚の正確さが低いこともわかりました。

さらに重要なことは、自閉症の子どもにおいては特有の心臓に対する内受容感覚をもっていることもわかりました。

これらの結果を総合すると、幼少期における体の内部からの情報の感知・理解の困難さが、自閉症とADHDの両方に関連している可能性があります。
これは、自閉症やADHDの子どもに見られる、感覚の違いを理解する上で重要な意味をもちます。

(出典:中国科学院)(画像:Pixabay

内受容感覚。体の内部の感じ方。

違いはありそうです。

うちの子が昨晩、とつぜん大泣きを始めました。

体を見ても、今できたような傷やあざもなく。

しばらくして、寝てしまいました。朝、起きるとなんともありません。

うちの子は話すことができないので、わからないことが多いのですが、そのときの体の中の違和感もあったりするのでしょうね。

発達障害の息子の問題行動に体の内側の「内受容感覚」が関係

(チャーリー)

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