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自閉症の子は生後6~12月で扁桃体が急成長。米国立衛生研究所

time 2022/03/29

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自閉症の子は生後6~12月で扁桃体が急成長。米国立衛生研究所

自閉症スペクトラム(ASD)と診断された2歳児で、脳構造である扁桃体が肥大化していました。
そして、その扁桃体は、生後6~12カ月の間に加速度的に成長し始めることが、米国国立衛生研究所の資金提供による研究で示唆されました。

扁桃体は、顔の表情の解釈や脅威にさらされたときの恐怖感など、感情の処理に関与しています。

この研究結果は、ASDの症状を軽減するための治療法は、扁桃体の成長が加速する前の生後1年目に開始すれば、成功する可能性が最も高いことを示しています。

本研究では、408名の乳児(ASDのきょうだいであるためASDの可能性が高い270名、定型発達児109名、遺伝性発達障害・知的障害である脆弱性X症候群の29名)が対象となりました。

研究チームは、生後6カ月、12カ月、24カ月に子どもたちにMRIスキャンを実施しました。

その結果、ASDに移行した58人の幼児は、6カ月では扁桃体の大きさが正常でしたが、12カ月と24カ月の時点では扁桃体が肥大していることがわかりました。

さらに、扁桃体の過成長の速度が速いほど、24カ月目のASD症状の重症度が高いこともわかりました。

脆弱性X症候群の乳児は、脳の成長パターンが明瞭でした。
扁桃体の成長には差がなかったが、別の脳構造である尾状核の肥大がみられ、これが反復行動の増加と関連していました。

研究チームは、乳幼児期に感覚情報の処理が困難になることで、扁桃体にストレスがかかり、その過成長につながる可能性を示唆しています。

(出典:米国立衛生研究所)(画像:Pixabay

自閉症の子は、「生まれてから」の脳の扁桃体の過成長が、自閉症の症状の程度に関わってくるという結果です。

早い段階で見つけ、自閉症による本人の苦労を減らせることにつながってほしいと期待します。

自閉症の子は特有の不安症をかかえ、脳の扁桃体も変化。研究

(チャーリー)


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