発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症の子どもには、ジェスチャーは見えていないのかも。研究

time 2022/07/20

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

自閉症の子どもには、ジェスチャーは見えていないのかも。研究

自閉症の子どもたちの脳は、ボディランゲージを「見ていない」かもしれません。

人が会話に身を乗り出したり、一歩下がって腕を組んだりするときの意味に気づき、理解することは、人間のコミュニケーションにとって重要な要素です。

米ロチェスター大学デルモンテ神経科学研究所の研究チームは、自閉症スペクトラムの子どもたちは、特に何かに気を取られている場合、体の動きを必ずしも効果的に処理できない可能性があることを発見しました。
“Molecular Autism”に掲載されたこの研究の第一著者である小児科・神経科学の臨床・博士研究員、エミリー・ナイト医学博士はこう言います。

「私たちの発見は、自閉症の子どもが他の何かに気を取られているとき、彼らの脳は人の動きを他の子どもとは異なる方法で処理していることを示唆しています」

研究チームは、人のように配置されたドットが動くビデオを見ながら、自閉症の子どもたちとそうでない子どもたちの脳波を記録しました。

ビデオでは、ドットが動いて走る、蹴る、跳ぶなどの動作を表現し、ときには異なる方向に回転したり、ごちゃごちゃになって動かない人のようになったりしました。

6〜16歳の子どもたちには、点の色に注目するか、点が人のように動くかどうかに注目するかのどちらかを選んでもらいました。

研究チームは、自閉症の子どもたちの脳波は、点の色に注目した場合には、点が人のように動いたことが処理されないことを発見しました。

「もし彼らの脳が体の動きをあまり処理していないなら、彼らは他の人を理解するのが難しくなっています。
そのため、ボディランゲージに特別な注意を払う必要があるかもしれません。
これを知ることで、自閉症の人たちをサポートする新しい方法を導くことができます」

この研究の筆頭著者であるジョン・フォックス博士もこう言います。

「これは、自閉症の人の脳が、周りの世界をどのように処理しているかを示す、証拠です。
この研究は、自閉症の人の脳が、コミュニケーションの語られない部分をどのように処理しているかを垣間見ることによって、自閉症の人にとってより包括的な空間を作り出すための重要なステップとなります」

(出典:米ロチェスター大学医学部)(画像:Pixabay

コミュニケーションに困難をかかえることがよく言われます。

比喩やジョークなどがわからないことがその理由の1つとしてよく挙げられますが、

非言語であるジェスチャー、ボディランゲージがわからない、そのことも大きな理由なのかもしれません。

私のコミュニケーションについて。自閉症の人が職場に貼ったメモ

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。