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自閉症の社会的症状に関連する脳の特定領域を発見。米イェール大

time 2022/11/11

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自閉症の社会的症状に関連する脳の特定領域を発見。米イェール大

自閉症スペクトラム障害(ASD)に共通する特徴に、他者とのアイコンタクトが少ないことがあります。

アイコンタクトは日常的な交流において決定的に重要な要素ですが、二人の脳を同時に画像化することができないため、自閉症におけるアイコンタクトを伴う生の社会的交流の神経学的基盤の研究については限界がありました。

しかし、米イェール大学の研究者らは、二人の人間の脳を生きた自然な状態のまま画像化できる革新的な技術を用い、自閉症の社会的症状に関連する脳の背側頭頂部の特定の領域を見つけました。

この研究は、PLOS ONE誌に掲載されています。
顔や視線へのこれらの神経反応は、自閉症の臨床的分類や評価に関連する生物学的指標を提供する可能性があることを発見しました。

「私たちの脳は、他の人々に関する情報を求めており、自閉症の人だけでなく、定型発達者においても、こうした社会的メカニズムが現実の双方向の世界の中でどのように機能しているかを理解する必要があります」

イェール大学のジョイ・ヒルシュ、エリザベス・ミアーズとホウス・ヤムセン教授(精神医学、比較医学、神経科学)らはそう述べています。

ヒルシュとイェール大学子ども研究センターのジェームズ・マクパートランドらのイェール大学の研究チームは、非侵襲的光学神経画像法である機能的近赤外分光法を用いて、自閉症の成人の二人のペア、そうでない成人のペアについて、短い社会交流における脳活動を分析しました。

それは、脳に光を照射する多数のセンサーを備えたキャップを装着し、顔面注視時や目と目の接触時の脳活動に関する情報とともに、光信号の変化も記録するものです。

その結果、視線を合わせている間、自閉症の参加者は自閉症でない参加者に比べて、背側頭頂葉と呼ばれる脳領域の活動が有意に低下していることが判明しました。

さらに、ADOS(Autism Diagnostic Observation Schedule, 2nd Edition)得点で測定される自閉症の社会的特徴が、この脳領域の活動と関連していることもわかりました。
自閉症でない参加者の間では、実際に目と目を合わせているときに、これらの領域の神経活動は同期していました。(ビデオの顔を見つめているときには同期していませんでした)
しかし、自閉症の参加者についてはそのような同期は見られませんでした。
これは、自閉症の人の社会的相互作用の違いと一致する結果です。

「私たちは現在、自閉症と社会的差異の神経生物学的理解だけでなく、典型的な社会的結合を駆動する根本的な神経メカニズムについても理解を深めています」

(出典:米イェール大学)(画像:Pixabay

違うことを理解することで、お互いにより理解できるようになると思います。

コミュニケーションがうまくいかない場合は一方の問題ではありません。

コミュニケーションができない人ほど相手のせいにするものです。

自閉症の人のコミュニケーション困難は自閉症でない人にも原因

(チャーリー)


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