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自閉症の子の感覚や学習ニーズにあわせ水辺での安全を教える

time 2023/04/01

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症の子の感覚や学習ニーズにあわせ水辺での安全を教える

プールの脇で、ステイシー・アン・サイモンは、息子が水しぶきを上げ、次第に周囲に慣れていく様子を眺めています。
彼女の5歳の自閉症の息子は、個別レッスンで泳ぎ方を学んでいます。

まだ参加して1回目ですが、サイモンは、息子がすでに成長し、社交的になり、貴重なスキルを身につけているのを目の当たりにしていると言います。

「プールで水に親しみ泳ぐ練習をして、水辺での安全を身につけさせたいと思っています。
私は釣りが大好きです。
息子を連れて行くなら、泳ぎ方を知っている方がいい」

このプログラムは、自閉症の子どもたちの感覚や学習ニーズに対応しながら、水の安全性を教えるプログラムです。
このプログラムは、誤って溺れることを防ぎ、子どもたちの社会的包容力を高めることを目的としています。
自閉症の子どもたちのために特別に設計された、カナダで最初の認定水泳プログラムの1つです。

このプログラムのコーディネーターで創設者のシンディ・グリーンは、オーストラリアのAutism Swimで認定を受けました。
彼女は、自閉症の子どもたちの学習を助けるような方法で指導するレッスンを作る必要性を感じたと言います。

「波で反射する光、大きな音、人の話し声は、自閉症の子にはとても感覚に響きます。
そこで私たちは、そうした感覚的な影響を軽減し、子どもたちが今いる場所で学べるようなプログラムを設計しました」

すべてのレッスンは、自閉症の子どもたちと接するトレーニングを受けた認定ライフガードとマンツーマンで行われます。
また、プールデッキの色彩を抑え、おもちゃも最小限にとどめています。

ララ・マクファーレンはライフガードを経てインストラクターになりました。

「子どもたちは一人ひとり違うので、とてもやりがいがあります。
子どもたち一人ひとりについて多くのことを学べますし、子どもたちとの絆もとても素晴らしいものです」

マクファーレンは、一対一で教えることの楽しさと、柔軟性を保つことの難しさをこう言います。

「時には、子どもたちが快適に過ごせるように、そして最後までやり遂げられるように、レッスンを工夫しなければならないこともあります」

ライフセービング・ソサエティで行われているような従来の水泳教室は、泳ぎが上手になり、最終的にはライフガードになれるように指導することを目的としていることが多いです。
しかし、この水泳教室では、水の安全性に重点を置いています。

自閉症の子どもたちは、水に惹かれる傾向があります。
そして、同世代の子どもたちと比べて、誤って溺れてしまう危険性が高くなっています。

米国のNational Autism Associationによると、2009年から2011年にかけて報告された14歳以下の自閉症スペクトラム障害の子どもたちの死因のうち、90パーセントが水での事故によるものでした。

グリーンは、プログラムに参加する青少年には、必ず誰かと一緒に泳ぐこと、水に入る前に許可を得ることなどの基本的なスキルを教えていると言います。

「一般的に自閉症の子どもたちには、生きるためのルールを知ってもらう必要があります。
彼らはとても具体的に考えることができます。
ここでの学びは、水辺に迷い込んだ子どもの溺死を防ぐことにつながるはずです」

(出典・画像:カナダCBC

注意してください。目を離さないでください。

うちの子も小さなころ、ふだんから手をつないでいたものの、何度かいなくなってしまったことがあります。

水辺ではありませんでしたが、本当に恐ろしいことでした。

大きくなった今でも、心配なときには私は手をつないでいます。

自閉症の子の25〜50パーセントが「逃走」を試みる。米国

(チャーリー)


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