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自閉症や知的障害などの方の言葉の問題を助けるAIデバイス

time 2023/04/14

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症や知的障害などの方の言葉の問題を助けるAIデバイス

人工知能(AI)は、チャットボットとの会話で現在注目を集めていますが、この技術は発話に困難をかかえる何百万人ものアメリカ人も助けることができます。

米コーネル大学の研究者は、唇と口の動きから最大31の音のない指示言葉を認識するAIの眼鏡「エコースピーチ」を開発しました。
これは、言語障害を持つ人々がより簡単に自己表現できるように、AIにより実現できたものの一つです。

「AIはコミュニケーションの障壁を減らし、発話に問題のある人が積極的に社会に参加できるよう支援することができます。
例えば、AI搭載の音声認識システムは、話すことが困難な人や言語障害を持つ人を助け、他者とのコミュニケーションをよりシンプルにすることができます。
これはひいては、医療、教育、雇用など、より幅広いサービスへのアクセスを彼らに提供することになります」

そう、AI搭載のスピーチ技術を開発するWhisppのCEO、ジョリス・カスタマンズは言います。

コーネル大学のエコースピーチは消費電力が少なく、音のない指示言葉を認識するのに必要なのは、わずか数分のユーザートレーニングだけです。
スマートフォンで実行できるインターフェイスを備えています。

騒がしいレストランや静かな図書館など、音声が不便または不適切な場所でも、スマートフォンを使って他人とコミュニケーションできるデバイスになります。

鉛筆の消しゴムよりも小さな一対のマイクとスピーカーをもつエコースピーチは、メガネ型のウェアラブルなAI搭載のシステムです。
顔全体に音波を送受信し、メガネをかけた人の口の動きを感知します。
同じくコーネル大学の研究者が開発したディープラーニングアルゴリズムがリアルタイムに、約95パーセントの精度で口の動きから音にならない指示言葉を解析します。

「音を発声できない人にとって、このサイレントスピーチ技術は、音声合成装置の優れた入力になります。
声を取り戻すものになります」

そう、開発者の一人であるルイドン・チャンは述べています。

音声支援機器にAIを使用するのは、エコースピーチだけではありません。
全米科学財団からの5年間2000万ドル(約27億円)の助成金により、発話や言語処理に課題のある幼児を支援するAIシステムを開発する新しい国立研究所「特別教育AI研究所」がバッファロー大学に設立されました。
この研究所には、9つの大学の研究者が参加しています。

特別教育AI研究所は、米国「障害者教育法(Individuals with Disabilities Education Act)」に基づき、言語サービスを必要とする全国数百万人の子どもたちへの対応に重点を置く予定です。

研究者は、潜在的な言語障害を特定するための「AIスクリーナー」と、バーチャルティーチングアシスタントとして機能する「AIオーケストラ」を開発する予定です。

「自閉症や知的障害など、子どもが言葉の問題をかかえる理由は数多く知られています。
それだけでなく、多くの子どもたちが、明確な原因がない言語問題を発症し、これらの子どもたちは、現在の教育システムから抜け落ちてしまいます」

そう、研究所のキャロル・ミラーは述べています。

言語障害を持つユーザーの生活を変えることを約束するもう一つの発明は、音声合成技術に基づくリアルタイムAIボイスチェンジャー、Voice.aiです。
音声入力を受け、その入力のある側面を保持し、別の音声に変換するものです。

「ユーザーは、自分の声を変えてほしい出力音声を選択するだけでなく、自分が望むような声を出すために、独自のカスタム音声を構築することができます。
これによって、彼らは自分の声のデジタル版を作ったり、より自分の望むような声に変えることができます」

そう、AIを使ったボイスチェンジ技術を作るVoice.aiのCEO、ヒース・アーレンズは述べています。

将来的には、AIによって言語障害のフラストレーションの多くが解消されるかもしれないとカスタマンズは予測しています。

しかし、この目標の実現には、人間のコミュニケーションは主にリアルタイムであるため、AIを搭載したコミュニケーション補助装置には極めて遅延がないことが求められます。

「高性能なAIモデルは一般的に大規模で複雑なため、低遅延を実現するためには高価なコンピューティングパワーが必要です。
軽量な高性能AIモデルを訓練するための体系的な方法論を確立することは、より多くのAI利用を促進し、より包括的な社会の実現に貢献するのに貢献すると考えています」

(出典:米Lifewire)(画像:米コーネル大学 ルイドン・チャン

どんどんこうして、不都合や困難をかかえている方の助けにAIを活用していってほしいと思います。

これこそがAIの大きな存在意義だと思います。

コミュニケーションに困難をもつ人も助けるAI。ChatGPT

(チャーリー)


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