私の２５歳の息子、サムは自閉症です。
自閉症の多くの人たちと同様に、他の人から見ても、脳の違いがわかる身体的な特徴はありません。
見知らぬ人たちは時折、サムの行動を無礼だとか脅迫的だと誤解することがあります。
それは社会的な合図や個人的なスペースを理解しないことが多いからです。
たとえば、サムは会うすべての人に誕生日を尋ねることが大好きで、とくに警察官と会うのが好きです。
成人であるサムが走って近づいてきて、「誕生日はいつですか？」と突然話してくると、警察官は当然、警戒します。
１、２分、サムと話すことで、サムは障害を持っていて、ただの個性的な純粋な若い男性であることに気付く人はいます。
サムは１８歳になってすぐに、運転免許を取得しました。
サムはずっと優良ドライバーです。
７年間の道路での運転中、一度も切符を受け取ったことはありません。
自閉症の多くの人たちと同様に、ルールに従うことが大好きです。
サムは速度違反をしたり、無茶な車線変更をしたり、多くの同年代の定型発達の人がするようなことはしません。
また、車を始動する前に必ず携帯電話を「非通知」モードにもします。
しかし、もし警察官がサムに対応する場合には、サムはパニックになり、基本的な口頭指示に従うことができなくなるかもしれません。
さらなる混乱を引き起こしそうな原因として、サムの話し方は不明瞭なため、障害をもっていることがわからない人には、酔っ払いのように思えるかもしれません。
また、絶対にアイコンタクトを取らない（自閉症の特徴）ことも、サムが逃げようとしているか、罪悪感を感じていると解釈される可能性があります。
警察官が厳格に威圧的に接しサムに近づけば、サムの状況に対する不安はエスカレートし、警察官が物理的な力を使う可能性につながります。重大な結果を招くかもしれません。
しかしそんなことは、これからは避けられるかもしれません。
現在、米マサチューセッツ州議会の上院財政委員会で審議中の「ブルーエンベロープ法案」は、これらの潜在的に重大な出来事をより少なくするものです。
この法案は、自閉症の診断を受けたドライバーが「ブルーエンベロープ」をもつことができるようにし、警察官にドライバーが自閉症の診断を受けていることを通知することができます。
これらのブルーエンベロープは最小のコストで、潜在的な誤解を回避するのに役立つでしょう。
この法案は、マサチューセッツ州警察協会、マサチューセッツ州警察協会トルーパー、マサチューセッツ州警察協会、市町村警察訓練所の支持を受けています。
検討中の法律は、米コネチカット州が２０２０年に実施した法律に倣っています。
「ブルーエンベロープ」は多くの個人や家族に影響を与えるでしょう。
アメリカ合衆国の約３６人に１人の子供が自閉症と推定されています。
知的、発達、または精神障害（自閉症を含む）と警察の暴力の間には懸念すべき関連性があります。
たとえば、２０１６年の研究（２０１３年から２０１５年のデータを調査）によれば、警察による発泡の被害者の１／３から１／２は障害のある人が占めています。
見知らぬ人からの簡単な質問に答えるときには、自閉症の多くの人たちと同様に、サムはしばしば言われた最後の言葉をまねるだけです（これをエコラリアと呼びます）。
これはコミュニケーション障害のある人にとってよくあることです。
このために、黒人の自閉症の若い男性であるマシュー・ラシンには悲劇が起こりました。
２０２１年３月、米バージニア州知事ラルフ・ノーサムが条件付きの恩赦を与えるまで、マシューは２７ヶ月間刑務所に収監されていました。
ノーサム知事が恩赦を与えたのは、警察がマシューの自閉症やエコラリア、その他の健康障害を悲劇的に誤解していたことに気付いたからだとされています。
もしサムが交通違反で取り締まられた場合、法執行機関や権威ある者が状況をコントロールするための最善の方法は、穏やかにサムに深呼吸をするように促し、すべてが大丈夫だと安心させることです。
ブルーエンベロープ法案は、このようにされる可能性を高めるものです。
警察官はブルーエンベロープからサムが自閉症であることをすぐにわかり、サムと効果的に交流やコミュニケーションをするための指示が書かれた封筒を読むことができます。
同時に、サムも交通違反中に自分自身に何をすべきかを思い出すために封筒の指示を読むことができます。
ブルーエンベロープ法案はサムと私たちの家族の安心に、大きく寄与してくれるものになるはずです。
これは単純で低コストな解決策でありながら、自閉症のドライバー、コミュニティに奉仕する警察官、そして一般市民に大きな利益をもたらすはずです。
（出典・画像：米wbur）
求める方に、発行する。
日本でも、これが助かる人は多いのではないでしょうか。
（チャーリー）
