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自閉症など神経多様な人が仕事し学ぶ、雇用機会も作る協同農場

time 2023/09/06

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自閉症など神経多様な人が仕事し学ぶ、雇用機会も作る協同農場

ノーラン・ドビンは、カナダニューブランズウィック州の南東部にあるオープンスカイ共同農場で人々を暖かく迎えています。
ドビンは、この神経多様な若者向けの農場に居心地の良さをとても感じています。

「私は庭仕事をしたり、雑草を抜いたり、重いものを運んだり、料理をしたり、掃除をしたりします。
私は何でも屋です」

ドビンは3年前、18歳のときに、ここの農場、オープンスカイにやってきました。
ここで週に4日働いています。

高校卒業後、ドビンの将来は不透明でした。
オープンスカイがなければ、「何もせずに家でただ座っていただろう」と言います。

これは神経多様な若者にとっては、めずらしいことではありません。
オープンスカイのエグゼクティブディレクター、ローラ・ハンターはそう言います。

「18歳、19歳で学校を卒業した後、家族はそれを崖と表現します。
いろいろあったサポートがなくなってしまうのです」

共同農場のアイデアは、ハンターと彼女のパートナーが、自閉症スペクトラムの若者の両親との夕食の会話から生まれました。
彼らは高校卒業後に何が起こるかについての懸念を持っていました。

「私たちは、いくつかの障害を持つ若い人たちのストレスや課題について話していました。
多くの若い人々が直面している精神的健康の問題についても考えていました。
それは、定型発達の人たちであっても、簡単なことではありません」

ハンターは、オープンスカイに来ている人たちに特定のラベルを使いません。
その代わりに、「神経多様」の用語を好んで使います。

彼女はプログラム内の14人の参加者の間でも幅広い能力があるといいます。
それぞれの人の能力、興味、目標に焦点を当てています。

一部の参加者は独立した生活を目指し、学びに来ています。
他の人は雇用されることを目標に、料理や掃除から庭仕事、景観、家具修理までのスキルを学んでいます。

彼らは農場の動物、鶏やロバ、愛されている古いヤギのモカの世話もします。
多くの人は社交的なスキルを築き、コミュニティでの生活方法を学ぶためにここにいます。

「私たちのミッションステートメントの一部は包括的なコミュニティを育むことです
つまり私たちの社会を、違いを歓迎し受け入れる場所にすることです。
各個人の輝きと美しさを追求します」

オープンスカイに来ている人たちで「ソーシャルスペクトラムシリーズ」と呼ばれる一連のビデオを制作しました。
ビデオでは、食料品店などの異なる社会的な状況を、神経多様な人の視点から紹介しています。

「彼らが一緒に考えたことは、神経多様な人たちが、自分とは違う行動をとらせようとするビデオを見るだけでなく、定型発達の人たちもいつもの自分とは違う行動をとる必要もあるということです。

そして、ビデオ制作の過程で彼らは多くの楽しみを見つけました。
彼らのユーモアセンスが明らかになりました」

周辺コミュニティは、オープンスカイの成功に不可欠でした。

近くの大学の学生は、ここで神経多様な人たちと時間を過ごします。
農場の仕事や活動を手伝い、スキルを教えるのに専門知識を提供します。

コリー・ホリングワースは、扉の修理からフェンスの修理、財産管理について教えています。
彼自身も自分の精神的健康に役立つものを得ています。

「私はADHD、不安、および创傷後ストレスのいくつかの個人的な問題を抱えています。
だから、オープンスカイのような場所で恩返しすることは、自分にとっても役立ちます」

雇用機会に関しては、農場に来ている神経多様な人たちと地元の雇用主とマッチングや、また神経多様な個人に対する職場の包括的さを向上させるためのコミュニティワークショップも行っています。

また、自分たちでも雇用機会を作っています。
成功している1つはクリーニングの事業です。
オープンスカイ協同農場の卒業生が働いています。

オープンスカイ協同農場では、州や自治体からの支援を受けながら、販売することで収益も上げています。

「ここがなければ、ここに来ている人たちはどうなってしまったでしょう。
こうしたサポートを得ていない人たちのことを考えると、とても悲しくなります」

ジョージ・チャペルは今では8年もオープンスカイで働き学んでいます。
料理、建設、景観のスキルを学びました。
しかし、本当に重要なのはコミュニティです。

「オープンスカイは私をサポートし、私の背中を支えてくれます。
いつもそばにいます。まるで家族です」

(出典・画像:カナダCBC

「私たちの社会を、違いを歓迎し受け入れる場所にする」

大賛成です。

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(チャーリー)


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