発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症、ADHD少年がデザインし設けられた感覚にやさしい空間

time 2023/09/18

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症、ADHD少年がデザインし設けられた感覚にやさしい空間

農業展示会は、アトラクション、綿菓子、派手な音楽、点滅するライトで多くの人々にとってワクワクするイベントですが、圧倒されてしまう人もいます。

9歳のコナー・デンプスターはエネルギーがいっぱいの子どもで、外で遊び回ることが大好きですが、時折、静かで落ち着いた場所が必要になります。
コナーが自閉症と注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断されて家族は学校での興奮の後でリラックスできる場所を作ることを考えました。
コナーはこう言います。

「私はクラスの他の子どもたちよりもずっと元気でした。
彼らはビデオゲームをしたりしますが、私はいつも外にいたいんです。
それから、私も学びました。
卵のかたちの椅子に座ったり、フィジェットおもちゃを弄ったり、静かな場所に行くことも今はあります」

静かな場所への愛からインスパイアを受けて、コナーは農業展示会のような機会にも、子どもたちのための静かな場所を作るアイデアを思いつきました。
そして昨年、コナーは農業協会のエグゼクティブオフィサー、アンドレア・クロスに提案しました。

「私はただ、ショーを手伝いたいと思っている若い人がいるという事実にとてもうれしくなりました。
コナーは、感覚にやさしい空間について多くを教えてくれました」

コナーのアイデアによって、子どもたちがショーの他の部分から離れて休憩し、時間を過ごすことができるテントが実現しました。

「自閉症の診断を受けた子どもたちや他の障害のある子どもたちが、ショーに行きたくても疲れて休憩が必要なときには、リラックステントを利用することができます。
私も、疲れたときに休憩が必要で行きたくなる気持ちを感じたことがあるからです」

コナーの母、シェリー・デンプスターは、ADHDや自閉症を持つ子どもたちは圧倒され、落ち着く場所が必要だと語りました。

「すべてが刺激となって、そうした子どもたちには休憩がありません」

セラピストのブリタニー・ヴァン・デュインは、脳が処理できる以上の情報を取り込んで、感覚過負荷を経験すると説明します。

「その人が感情を調整し、日常生活で最適な機能を維持・管理するのを難しくすることがあります。
感覚過負荷を経験しているとき、自分の興奮レベルを管理し、感情を維持・管理するための方法があると役立ちます。
テントのような静かな場所があると、そこに入っていくことで少し楽に感じ、落ち着けるでしょう」

コナーは、自分自身の落ち着く場所に役立つと感じたキャンプチェア、フィジェットおもちゃ、毛布、枕、本などを使用して静かなスペースをデザインしました。

「あらゆる年齢の子どもたちが利用していました。
大人の人もフィジェットおもちゃをいじっていました」

静かなスペースは昨年のショーでは大好評でした。
今年のショーにも設ける計画があります。
コナーは、ADHDや自閉症の診断に苦しむ人々に対するアドバイスとして、ただ自分らしくいることを勧めています。

「あなたは一人ではありません。
怖くはありません。
僕も昔は怖かったけど、もう怖くないです」

(出典・画像:豪abc)

すばらしい行動力!

これからも、どんどん世界を良くしていってほしいと期待します。

発達障害の人たちがイベント参加しやすいように。「避難所」バス

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。