
- 自閉症の大人や子供に合った専門教育機関はあるのか?
- 自閉症の人がクリエイティブな職業で活躍する機会はあるのか?
- 自閉症の人が社会で自立するための支援を提供するプログラムはあるのか?
エクセプショナル・マインズは、米カリフォルニア州シャーマン・オークスにある非営利団体の3年制の専門学校です。
ここでは、アニメーション、視覚効果、ポストプロダクションを教えています。
さらに、2019年以降のすべてのマーベル映画の制作に携わるなど、多くの実績を持つスタジオでもあります。
「今日卒業する学生たちの作品と、アーティストの作品を比べても遜色ありません」
そう、エクセプショナル・マインズのCEOであるデビッド・シーゲルは語ります。
ここの学校の全生徒は自閉症スペクトラムをもっています。
「ここは、自閉症の生徒のために設立されました。
自閉症の人々が失業している状況を変えようとしています。
つまり、自閉症の生徒が自立していくための場所です」
そう、2年生のエリック・フォルテスは言います。
エクセプショナル・マインズは、自閉症スペクトラムにある子供を持つ母親たちによって2011年に設立されました。
母親たちは子供たちの創造的な才能を見つけつつも、機会へのアクセスや可能性について心配していました。
「小さい頃は様々な支援を受けられますが、18歳になるとそれが急になくなることがあります。
その時、彼らを支えるネットとなりたいと、母親たちは考えたのです」
そう、シーゲルは説明します。
エクセプショナル・マインズでの最初の1年間は、最先端のソフトウェアと個別の学習計画を使いながら、興味と能力を見極めることに費やされます。
2年目と3年目は、キャリアの準備とポートフォリオ作りに集中し、多くの場合、卒業生を採用することが多いこの学校のスタジオを通じて行われます。
これは、生徒たちがこれまでに経験したことのない環境です。
「教育システムで優先されなかったり、蚊帳の外に置かれがちだったこれらの若者やアーティストが、ここでは重要な存在になります。
私たちはそれぞれの違いを祝福し、彼らが持つ創造的な火花や語ることのできる物語を重要視しています」
そう、エクセプショナル・マインズの教員ウィリアム・ペイヤーは言います。
エクセプショナル・マインズは、現在の学生たちの将来を準備するだけでなく、その卒業生たちの成功が将来の世代に希望の灯となっています。
「テレビ番組を見ていて、作り手やスタッフの誰かが出てきて『自分は自閉症です』と言うと、私はいつも『なるほど、だからこそ感じることが多いんだ!わかる!』と思います」
と、2年生のミリー・ワトソンは述べています。
エクセプショナル・マインズは、生徒たちがキャリアを始めるための芸術的な技術を身につけるとともに、自信を持って多様な職場で活躍できるよう支援しています。
(出典・画像:米abc7)
1年目:興味と能力の見極め
2,3年目:ポートフォリオ作り
適当な3年間でないからこそ、スタジオが評価され、個々人がご活躍されるのですね。
自閉症の学生向けゲーム開発インターンシップ。カリフォルニア大
(チャーリー)