
この記事が含む Q&A
- 自閉症の子どもが公共の場所で安心して過ごすにはどうしたら良いですか?
- 安全でフレンドリーな環境やイベントに参加し、理解と支援を得ることが有効です。
- 家族が自閉症の子どもと外出する際に心掛けることは何ですか?
- 子どもが自分らしく過ごせる場所を選び、周囲の理解を得ることが大切です。
- どうやって支援団体やコミュニティとつながることができますか?
- 地域の支援団体や交流イベントに参加して、同じ経験を持つ親子と交流するのがおすすめです。
自閉症の子どもを育てる家族にとって、スーパーマーケットやレストラン、病院など、日常的な場所を利用することはとても大変なことがあります。
だからこそ、多くの親たちは、自閉症の子どもときょうだいたちのために開かれた「ジョージズ・キッズ・ボウリング大会」で、安全な居場所を見つけたと感じました。
「自閉症の子どもたちは、時々、行動面で困難を抱えることがあります」と話すのは、エルネストの母親であるバネッサ・メディナです。
自閉症の子どもたちは感覚がとても敏感だったり、行動が周りと少し違ったりするため、公共の場では思わぬ混乱を招いたり、周囲とのやりとりが難しくなったりすることがあります。
こうした経験から、家族は戸惑いやストレスを感じることも少なくありません。
「でも、ここでは誰もそんなことを気にしません」と、メディナは米カリフォルニア州のエル・セントロにある「プレイゾーン・ボウリング&アミューズメント」で開かれたジョージズ・キッズ・ボウリング大会について話します。
「このイベントに来れば、みんな安心して過ごせるとわかっているんです。
ここは、自閉症の子どもたちみんなにとって、フレンドリーで安心できる場所です」
100以上の家族がプレイゾーンに集まり、ボウリングやピザ、春休みならではの楽しいひとときを過ごしました。
このイベントは、エル・セントロ・ロータリークラブが、自閉症支援団体「Autism Support of Imperial County(ASIC)」や、サンディエゴ地域センターと協力して開催しました。
「こうしたファミリー向け交流イベントを開くのは、子どもたちが家に引きこもるのではなく、外に出て本当の意味で社会とつながっていけるようにするためです」
と話すのは、親の支援団体であるASICの会長、ジェームズ・ゴンザレスです。
「たくさんの家族が参加してくれて、本当にうれしいです」
この日集まった家族たちにとっては、子どもたちが楽しむだけでなく、親同士がつながり、支え合う機会にもなりました。
「こんなにもたくさんのサポートがあるなんて、来るまで気づきませんでした」
と話すのは、息子アンドリューと一緒に参加したエブリン・リオスです。
アンドリューは、ボウリングを始めるのが楽しみで興奮して叫んでいました。
「こういうイベントに参加すると、同じような経験をしている他の親たちと気持ちを分かち合えるんです」
メディナもこう付け加えました。
「子どもたちが遊んでいる間に、私たち親同士が、自分たちの家族がどう過ごしているか、どんな支援を受けているか、体験を共有できるのは、とても助けになっています」
支援スタッフ、アラン・カストロはこう話します。
「このイベントは、私の担当している子にとって、自分らしく過ごし、自分を表現できる安全な場所です。
周りの人たちも同じ立場にいるので、変な目で見られる心配がないのが本当にありがたいです」
エル・セントロ・ロータリークラブの理事であり、ジョージズ・キッズの共同企画者でもあるケイトリン・チャベスは、神経多様性のある家族を祝福し、支援することの大切さを強調しました。
「自閉症の診断を受けて歩む道は、決して簡単ではありません。
でも、家族を愛するということは、その子をありのまま受け入れ、楽しい時間を過ごし、素敵な思い出を作ることなのだと思います」
(出典・画像:米Calexico Chronicle)
子も親も、周りを気にせず楽しめる。そして、つながれる。
こんなイベントいいですね。
自閉症の人に「エレベーターとエスカレーター乗り放題」イベント
(チャーリー)