
この記事が含む Q&A
- 自閉症の子どもが迷子になった場合、どのように対応すれば良いですか?
- 迅速に警察や関係機関に連絡し、子どもの特徴や行動パターンを伝えることが重要です。
- 自閉症の子どもと外出する際に気をつけることは何ですか?
- 絶対に手をつなぐか、子どもと離れられない安全な方法を用いて、常に監督してください。
- 公共の場で迷子や危険な状況になったとき、どうすれば子どもを安全に守れますか?
- 周囲の人に知らせる、保護者や警察に連絡し、冷静に子どもの安全確保に努めましょう。
自閉症のため言葉を話さない11歳の少年がスーパーで家族から離れて行方不明になりました。
高速道路で危険な状態になっていたところを、非番だった警察の通信指令係に発見され、無事に保護されました。
米国カリフォルニア州サンディエゴ郡の保安官事務所が、この出来事を発表しました。
日本の「110番」や「119番」の通報を受ける指令係にあたる、保安官通信指令センターで働くシャイロ・コーベットは、非番の日(勤務時間外)でしたが、自家用車を運転中に、サンティ市内の州道52号線という高速道路付近で少年が走っているのを偶然見かけました。
コーベットはすぐに、自分の職場である通信指令センターに連絡して少年の状況を伝え、応援を要請しました。
少年はその時すでに、高速道路に入るための入り口(ランプ)を駆け上がっていました。
日本の高速道路と違って、アメリカの高速道路は一般道路から直接合流できるため、歩行者が誤って入ってしまうと非常に危険です。
少年は車が高速で走る道路を横断し、中央分離帯(中央に設置されたコンクリートや柵で仕切られた安全地帯)に立ち止まっていました。
コーベットは、職場から少年の名前や状況を聞いていたため、安全のため少年に動かないように声をかけました。
同時に電話でリアルタイムに指令センターへ状況を報告し、勤務中の指令係が現場へ警察官(副保安官)を急行させました。
現場に駆けつけた警察官が少年に近づこうとしたところ、少年は斜面を上り、中央分離帯のガードレールを越えて、さらに危険な高速道路本線へ走り出してしまいました。
それを見た副保安官のコーディ・グリーンとマイケル・モーザーの二人は迷わずガードレールを乗り越え、少年を追いかけました。
アメリカの高速道路は日本の高速道路と比べても車のスピードが速く、このような行動は非常に危険を伴いますが、二人は少年の安全確保を最優先に考え、勇敢な行動を取りました。
二人の副保安官は少年を無事に捕まえて安全な場所へと誘導し、その後、少年は家族の元へと戻されました。
少年が最初に行方不明になったのは同じ日の午後4時半頃、サンティ市内のスーパーで家族と買い物をしている最中でした。
少年は自閉症により言葉でコミュニケーションを取ることが難しく、何かの拍子で急に家族の元から走り去ってしまったとみられています。
米国では、日本よりも自閉症など発達障害を抱える子どもが公共の場で迷子になったり、事故に巻き込まれたりするケースが多く、このような出来事が広く報道され、社会的に注意が呼びかけられています。
(出典・画像:米NBC7 SAN DIEGO)
警官たちが発見し近づくと、少年は怖かったのでしょう、高速道路に入って走って逃げていく様子が撮影されていました。
無事に救出されて本当に良かったです。
うちの子も小さな頃、ショッピングモールの大きな駐車場に車を止めると、すぐにどこかに行っていなくなってしまいました。
青くなってすぐに走り回って探していたところ、にこにこ笑顔で、まったく知らないおじいさんとおばあさんと手を繋いでいるところを見つけることができました。
外でいなくなってしまったことはそれからありませんでしたが、本当に恐ろしい思い出です。
一緒に買い物などに出かけたら、手を繋いで決して離さないでください。
(チャーリー)