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音楽のレッスンは発達障害の子の脳にもよい

time 2016/11/25

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音楽のレッスンは発達障害の子の脳にもよい

音楽のレッスンが子どもの脳内のネットワークを実際に増やすこと、それは発達障害の治療にも役に立つかもしれないと新しい研究が発表されました。
5歳から6歳の23人の健康な子どもを対象に調査が行われました。
全員が右利きで、知覚障害や神経障害はありません。
だれも、これまでに芸術的な訓練などはしていません。
「音楽を習うことが障害を持つ子どもたちによいことはよく知られています。
今回の研究では、脳が実際どのように変化をしているのか、脳のどこで新しいネットワークが作られるのかを詳しく知ることができました。」
インファリティ・デ・メキシコ・フェデリコ・ゴメス病院の放射線医療のチーフ医師、ピラー・ディエスシュアレツが語ります。

子どもたちは、音楽のトレーニングを受ける前と後の変化を、脳の診断画像で評価されました。
脳の診断画像は、MRI(磁気共鳴画像)を発展させたDTIと呼ぶもので、脳の白質内の小さな変化も確認することができます。
「幼いうちに音楽を習うことは、脳の発達によいと考えられます。
脳神経ネットワークを新しく作り、強くし、他の脳の部分も刺激します。」
ディエスシュアレツ博士が語ります。
脳の白質部分には、脳内の様々な部位をつなげるコミュニケーションのネットワークとして機能する、数百万の神経線維、軸索が集まっています。
脳の診断画像では、軸索に沿っての水の分子の動きを捉えて、FAと呼ぶ値を測ることが出来ます。
健常な脳の白質では、水の分子の動きは均一でFAが高くなります。
水の分子の動きがバラバラだと、FAは低く、健常ではないことを示します。
人生を通じて、脳の運動や聴覚をつかさどる部位やその他の部位がつながりを強くしていくことで脳は成長をしていき、音楽のスキルなどの認知能力が発達してきます。

以前の研究で、自閉症やADHDの場合、脳の前頭皮質の特定部位の容積、ネットワークのつながり、そしてFAが少ないことがわかっています。
これは、複雑な認知能力をつかさどる部位である、前頭皮質においてネットワークが少ないことは、発達障害と考える1つの指標になることを示します。
音楽のレッスンを9ヶ月間した後に、脳の診断画像を見ると、脳の前頭皮質では明らかにFAは高くなっていて、軸索も他の部位よりも長くなっていました。
「音楽のレッスンは、聴いたり、体を動かしたり、認識したり、感情をもったり、やりとりをしたり、
それらがそれぞれ脳のいろいろな部位を活性化させるのです。
そしてこれらは、右脳と左脳をより強く結ぶために起こった結果だとも思います。」
(出典:NDTV)(画像:pixabay
ダンスがよい。
という記事もありましたが、ダンスとまで言わなくても、聴いて、体を動かし、感情を動かされるのはやっぱりよいということです。
楽しく体を動かすのがよいことなのは、間違いありません。
ダンスは脳を広く活性化、バレエ療育も開始

(チャーリー)

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