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発達障害の子に多くのメリット「登る教室」

time 2017/02/23

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発達障害の子に多くのメリット「登る教室」

9歳のブレーデン・デロインは自閉症で不安や感覚障害があり、筋肉も多くありません。
母親のキンバリーは、1年ほどまえに発達障害児の登る教室に参加しました。
その時は、ブレーデンは怖がって、登る壁の前で立ち止まったまま動けませんでした。
親子で挑戦を続けて、ブレーデンは少しずつできるようになってきました。
そして、ついに壁をよじ登ることができました。
「教室の人たちは、息子がてっぺんまで登るのに45分かかっても気にしません。
ずっと、息子に注意をしてくれています。
てっぺんにまで登ると、まるで自分の子どものように、息子を祝ってくれます。
やればできることが、たくさんあることを学びました。」
およそ30家族が、日曜日に開かれる、無料の発達障害児の登る教室に参加をしています。
その教室では資格を持っているボランティアたちが、ハーネスの付け方やロープの結び方など基本的なスキルを教えています。
イシャ・ワンガーとキャサリン・ウィードリーのふたりが、この非営利の発達障害児の登る教室を1年前に始めました。
ふたりは、自閉症の自分の子どもたちが登ることで、よい経験をしたことからこの教室を始めようと思い立ちました。
「登ることは楽しいんです。
これは、療育というふうに考えても、たくさんのメリットがあるものです。
挑戦する気持ちや強い心を育てるのです。」
登ることは、チームの一員になることが求められます。
たくさんのやりとりが求められますが、団体スポーツを行う時のようなプレッシャーはありません。
そうワンガーは言います。
「自分のスピードですればいいんです。
そして、世界一のクライマーが登るのも、初心者が登るのも同じ壁です。」
ウィードリーは、登ることは発達障害の子どもたちの運動能力を高めると言います。
登る動きから体の使い方を学び、そしてそれをしばらく続けることになるからです。
「登ることは、自閉症の子どもたちにとってたくさんのメリットがあります。
一つの動作に、いろいろなことがつまっているのです。
そして、家族と一緒に行えます。
友だちとも一緒にできます。」
今後は、この教室を毎日行い、サマー・キャンプ、そして屋外で登ることができるように、もっと多くの資金を得ていきたいと言います。
日曜日に行われているこの教室では、子どもたちは、いろいろな種類の壁を選ぶことができます。
ロープがある壁、ない壁、シップラインがついている壁、綱渡りがついている壁、滑り台がついている壁、飛び降りれるようにマットがついている壁。
てっぺんに登る競争をしたり、ゆっくり、注意をして登ったり、ハーネスをつけて、くつを履くだけで壁に登らなくてもかまいません。
何をしても、応援してもらえます。
ニーナ・アクセルロッドは、9歳の子と発達障害の11歳の子を連れてきました。
「11歳の子も、発達障害のない子と変わらない様子で楽しんでいます。
余計なプレッシャーも感じずに、登るのをがんばっています。
弟とも楽しく遊んでいて、本当にうれしいです。」
アガ・ラミレスは、5歳の息子を連れてきました。初めてここに来ます。
息子は壁にすぐに飛びついて登ろうとします。しかし、なかなか登れません。
息子は運動が苦手で、新しいことを学ぶのも時間がかかり、団体スポーツで学ぶことも難しいため、ここの来たと言います。
「息子は楽しそうです。
ここで登るのは、息子にもできそうです。」
(出典・画像:米DailyCamera
登ることは、手や指、足、体全体を使い、頭も使います。アドバイスを求めたり、助けも求めます。
全てを使い、そして団体競技とは異なり、自分ひとりで行うもの。
安全な環境で行えるのであれば、とてもよさそうです。
 
神奈川県に、日本とは思えない面白い光景が見えるものの、高さがたった139mしかない鷹取山があります。
面白そうだし、とても低いので大丈夫だろうと、発達障害のうちの子どもを連れて、登りに行きました。
途中、足場が少ない、鎖をにぎって進む崖がありました。
うちの子どもは、鎖も握れず、怖いし、どう足を出せばよいのかわからなくて、身動きがとれなくなってしまいました。
泣き叫ぶところを、足や尻をたたき、怒って、抱きかかえて、何とか動かし進みました。そうするしかありませんでした。
私がよかれと思って山に連れていったものの、子どもは望んでいたわけでもありません。
本当に悪く、申し訳ないことをして、猛反省をしました。
 
登ることはお薦めですが、十分に安全な所であることが前提です。
 
鷹取山
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スケートボードでの療育も行われています。

スケートボード療育で発達障害の子ども支援

(チャーリー)


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