
この記事が含む Q&A
- 5歳の子どもがブラジリアン柔術を始めることにどんな効果がありますか?
- 子どもは自信とコミュニケーション能力、心身の強さを育むことが期待できます。
- 自閉スペクトラム症の子どもに合った柔術の指導環境は何ですか?
- 年齢や特性に合わせたサポートと、構造化された指導方法が重要です。
- 柔術は自閉症やADHDの子どもたちにとって他にどんな良い点がありますか?
- 不安の軽減や自己解決力の向上、社会性の促進に役立ちます。
5歳のリーバイ・フェレンツィは、クラスの仲間たちと一緒にブラジリアン柔術のレッスン前に準備運動をしています。
「まだがんばれる?」
と、母親のブルックが声をかけます。
ここは、ただの柔術教室ではありません。
毎週火曜日と木曜日に開かれるこのクラスは、自閉スペクトラム症の子どもたちを対象に特別に作られたものです。
「最初にここに来たとき、リーバイはとても緊張していました」
そう、ブルックは話します。
しかし、それから半年が経ち、息子に明らかな変化が見られるようになったといいます。
「リーバイは、先生の指示をずっとよく聞けるようになりましたし、他の子どもたちともずっと積極的に関われるようになりました。
自信もついてきたように思います」
ブラジリアン柔術は、単なる護身術ではありません。
この「デニス・ダルジ・ブラジリアン柔術」のオーナーであり指導者のデニス・ダルジによると、この武道は自信を育み、体力を高め、問題解決能力まで養うことができるそうです。
「ここに来る子たちの中には、不安が強くて、何をするにも怖がってしまうような子もいます。
最初のうちは戸惑っていても、3か月、4か月、5か月もすれば、勇気がつき、自信を持ち、心も体も強くなっていくのがわかるんです」
と、ダルジは語ります。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、2022年時点で、アメリカの8歳の子どものうち約3.2%、31人に1人の割合で自閉スペクトラム症と診断されています。
ブルックは、子どもたちに合った関わり方を知ることの大切さも強調します。
「このクラスには、5歳から7歳くらいの子が多いのですが、先生たちは年齢に合ったかたちで、子どもたちの特性をきちんと理解して接してくれます。
それはやっぱり、デニス・ダルジの力だと思います」
そして何よりも、柔術という活動の持つ「構造」が大きな力を発揮していると感じているそうです。
「本当に、子どもたちの役に立っていると思います」
(出典・画像:米WPTV)
総合格闘技の中でも「強い」ブラジリアン柔術。
強いだけでなく「構造」がいいのですね。
(チャーリー)