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発達障害と診断をされたのは3歳、大人になってから疑問を感じる

time 2018/04/17

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害と診断をされたのは3歳、大人になってから疑問を感じる

私は発達障害です。
自閉症スペクトラム障害と診断をされています。
3歳のときは、色別、サイズ別にレゴブロックを並べていました。
そして、「シンプソンズ」のセリフを借りて話していました。
「あなたは発達障害のようには見えない。」
そう言われます。いいことかもしれません。しかし、私は戸惑います。
私は、子どものように思われる行動をしたりしますが、大人としてふるまっています。
自分を自閉症スペクトラム障害だと簡単に認められない感じがするときもあります。
というのも、私が自閉症スペクトラム障害だと診断をされたのは、わずか3歳のときです。
診断されたときのことは全く覚えていません。
自分が、そのように診断をされた理由や行動についても覚えていません。
なので、自閉症スペクトラム障害だと診断をされたのが正しいかどうか疑問に思うこともあります。
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そして、私は通常の学校を卒業してきました。
コミュニケーションは演技をしながら学びました。
それは私にとって、すごく関心のあることなんだと思います。
私は現在、大学で演劇を学んでいます。
私は早期の療育のおかげでこんなに発達できたのかもしれません。
私がパニックを起こしたりするのを見た人たちはわずかです。
私はパニックを起こしたほうが、もっと人に理解をされて助けてもらえるかもしれないと考えることもあります。
私には、自閉症スペクトラム障害とすぐにわかるような行動などもありません。
しかし、本当の私は、外から見えない中にいます。
私は、なんとか本当の自分が外にもれないように、マスクを作りつけることができたのです。
発達障害の人へのイメージとは対照的な、元気で楽しい姿を見せているのです。
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時には自分自身でも発達障害であることを忘れます。
しかしこれは、バカげたことのようにも思います。
こうすることで、自分と同じような人、分かり合える人とずっと知り合うことが出来ない気がするのです。
私は、自閉症スペクトラム障害の他の人と困難を分かち合いたいとずっと思っているのです。
私の人生をおかしくしています。
私は子どもの頃は困難だったことを現在は楽しんでいます。
友だちと出かけたり、ショーを見たり。
私は少人数でも、大人数でも、話すことも好きです。
他の人が笑っていても、自分には何が面白いのかわからないときもあります。
しかし、そうしたときはわからない自分自身を笑うことが私にはできます。
私は人の感情や人と話すことが好きです。
こうしたことで、私はおそらく、発達障害でない人として生活できるんだと思えます。
しかし、ときどき、発達障害でない人としてやっていくのは無理だと私の心が言います。
私は、どうしたら発達障害、どうしたら発達障害でないのか考え込みます。
私は丸い穴にはまらない四角い棒のように自分を思います。
最近、私は自分が他の人とやりとりをしているときの思考について、気づいたことがあります。
私はボーイフレンド、そしてボーイフレンドの友だちと一緒に一週間旅行しました。
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私は、とても幸せで心がいっぱいになっていることを認識しました。
私は本当の私が不安でいっぱいになってしまう心配をしましたが、大丈夫でした。
私は一人でいるときのほうが心配で不安が強くなることがわかりました。
他の人といるときのほうが安心できるのです。
しかし、とても疲れます。
自閉症スペクトラムの人の中には、私よりも疲れない人もいるはずです。
私よりも人といることが楽しい人もいるはずです。
しかし、自閉症スペクトラム障害でなくなることはありません。
私もどっちの、どこの人かわかりません。
だからこそ、スペクトラム(領域、範囲)と呼ばれているのだと思います。
それであっていると思います。
(出典:豪MamaM!a)(画像:Pixabay
生きていくことに与える影響、まわりや社会との関係性で「障害」なのかが決まるのだと思います。
自分は発達障害かもしれないと思っている発達障害の診断を受けていない人、
発達障害とは少し違うのではないか思っている発達障害の診断を受けた人、
この差は、診断を受けたかそうでないか、だけかもしれません。
そもそも、人間みんな違います。
確かなものかどうかはわかりませんが、発達障害チェックみたいなものもよく見受けますが、みんな何かしらチェックが入るのではないかと思います。(入らないほうが人としてむしろ心配になるかもしれません。)
「障害」「個性」「才能」、どう評価するか、どれを選択するかにより、呼び方を変えただけです。
本質的にはどれも同じです。「人それぞれの違い」です。
うちの子どもは重度の発達障害、知的障害です。
障害と診断され認めたことで、適切な支援などを頂いてきました。そのおかげもあって親子幸せに過ごしてきました。
しかし、人と違うことを「障害」と思ったり言われたり診断されて、得られる支援なんかよりも、全く辛くなってしまう状況になる程度の人であれば、支援を受けていても「障害」なんて自分で否定して、気になくてよいと思います。
そんなの気にせず、個性や才能と認識して、堂々と自分を発揮して頂きたいと願います。
みんな違っていいい、ニューロダイバーシティ

(チャーリー)

 


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