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ニューロダイバーシティとなるまで発達障害児の能力を世界に示す

time 2018/07/15

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

ニューロダイバーシティとなるまで発達障害児の能力を世界に示す

技術が子どもたちに与える影響は、良いことだけではなく、ソーシャルメディアでのいじめや、暴力的なテレビゲームなど悪いこともあります。
しかし、発達障害の子どもたちの教育には大きなメリットをもたらしました。
テック・キー・アンリミテッドの創設者、ベス・ローゼンバーグはこう言います。
「抽象的なものは、発達障害の子どもたちは苦手です。
私たちのふだんしている話でも、とても抽象的なものだといえます。
しかし、コンピュータのプログラムは、非常にきっちりとした言語といえます。
一度それを学べば、抽象的なところはなく常に同じように理解できます。」
米ニューヨークのブルックリンにある、インターンシップのこの非営利プログラムは、自閉症スペクトラム障害の子どもたちに、さまざまな技術や仕事に関連するスキルを教えています。
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発達障害の19歳のベンジャミン・プラドホームはこのプログラムに参加し、デジタルメディアのプロデューサーになるために学んでいます。
「僕は、技術を学ぶことに夢中になりました。
コンピュータのハードウェア、ソフトウェアの内部のしくみについて深く学ぶことがとても楽しくて。」
テック・キッズ・アンリミテッドでは、実際に企業でインターンの経験をすることができます。
「現在、子どもたちはアドビのフォトショップやイラストレーターを使って作業をしています。
プレミアも使って動画も作成しています。」
ここで教えているメロディー・ラブレスはそう言います。
「アメリカでは、子どもの58人に一人は発達障害です。
今後の5年間で50万人の発達障害の子どもたちが学校を卒業します。
どうなってしまうのでしょうか。
私たちは技術が好きな子どもたちに必要なキャリアをもたせて、就職できるようにしなければなりません。」
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ベンジャミンと仲間たちで、最近「アンプクエスト」というスマホアプリを開発しました。
これは、自閉症スペクトラムの人たちの就職活動を助けるためのアプリです。
このアプリは発達障害の人を支援しているサイモン・ファンデーションがスポンサーとなった、自閉症スペクトラム障害の人を助けるアプリのコンテストで優勝しました。
このアプリでは、履歴書の書き方、面接のしかたなどを動画やゲームで学べるものです。
ゲームを進めていくとコインをもらうことができ、集まったコインでキャラクターの衣服などを購入することができます。
「アプリで学んでいくと、コインが集まって、キャラクターの服を購入できる、そんなアイデアが浮かんで作りました。細かなところもいろいろ考えて作り込みました。誇りに思います。」
そうベンジャミンは言います。
発達障害では、社会的なコミュニケーションの困難をかかえます。
ベンジャミンたちは、「発達障害の子の35%が大学に入学したものの、その80%は失業している。」ことを知りました。
「私たちの目標は、この数字を変えることです。」
そう一緒に開発をしたマシュー・パレルモは言います。
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発達障害の自閉症スペクトラム障害の人たちは、その特性から技術への興味、開発にはよいかもしれません。
「例えば、ここをクリックすれば、画面がこうなると期待をします。
これは予測がしやいことなので、予測できないことなどへの対応が苦手な自閉症スペクトラム障害にとって安心しやすいものなのです。」
そう、先生のメロディーは言います。
「僕は動画編集が大好きです。
そして、どうすればうまくいくのかを考えてアプリの設計もしています。
僕は、コンピュータを使うこと、ウェブを見ること、ITが大好きです。」
発達障害のような、脳を基礎として考える状態について「異常」とは考えず、むしろ人間の脳の進化としてとらえる神経多様性「ニューロダイバーシティ」という考え方があります。
テック・キー・アンリミテッドの創設者、ローゼンバーグはこう言います。
「ダイバーシティ、ニューロダイバーシティ、その考え方が当たり前になることを願っています。
今はまだ、そうはなっていません。
しかし、そうなるまで、発達障害の子どもたちには、信じられないほどの才能や能力があることを世界に示していきたいと考えています。」
(出典・画像:米FOX
教室の中だけでなく、実際に誰かに利用してもらえるようにアプリにして出すことは、実践的で、反応もあったりするので何よりの勉強になると思います。
また、「アプリを実際に開発しリリースした。」という事実は就職する際の助けにもなるのではないかと思います。
できないことをできるようにする。
それも大事でしょうが、得意なことを見つける、得意をますます伸ばす、ことのほうがご本人にも、社会にも、人類全体にとっていいのではないかと私は思います。
発達障害の生徒が社会的な交流を学べるVRアプリ、学生が開発

(チャーリー)


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