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知的障害、発達障害の方に対して不正が行われないように協力を

time 2018/09/12

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

知的障害、発達障害の方に対して不正が行われないように協力を

24歳のイアン・シンガーは自立して生活していることに誇りを持っています。
しかし、エイミーは母親として知的障害のあるイアンを心配しています。
数週間前、その心配が現実になってしまったことがありました。
息子のイアンが配車サービスのウーバーを利用したところ、長い時間、恐怖を感じることがあったためです。
イアンは、ウーバーを使って近くの友人のところに行こうとしました。
10マイル(約16km)の距離で、いつも料金は16ドルから17ドル(1700円程度)です。
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しかし、そのときの乗車利用では、運転手はわざと遠くなるように走りました。
イアンはこう言います。
「何かおかしいとはわかりました。すごく緊張しました。すごく怖くなりました。
どうしていいかわからなくなりました。
電話をもっていましたが、警察に電話をしてよいのかわかりませんでした。
本当にどうしていいかわかりませんでした。」
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2時間ほど車は走っていました。無意味に北に行ったり、南に行ったりしてから、いつもの道にもどりました。
このときの料金はふだんの5倍近くの89ドル(約9000円)でした。
イアンはおかしいことはわかっていましたが、怖くて何も言うことができませんでした。
「運転している人が怒ると怖いので、どう言っていいかわからなくて、
難しくなって何も言うことができませんでした。」
母親のエイミーはこう言います。
「子どもを持っている親だったら、みんな心配します。
そして、自分の子どもに発達障害があったら、それがもっと大きくなるんです。
知的障害、発達障害があることを知って、この運転手は高い料金をとってやろうと餌食にしたのです。」
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エイミーはウーバー社にこのことを連絡しましたが、そのときはウーバー社からはどのような対応ができるか回答はなかったそうです。
「問題を全く起こさない企業はないと思います。
しかし、なるべくそうならないように努めるものだと思います。
問題が起きたら、それに対処する必要があるでしょう。」
その後、ウーバー社から発表がありました。
「乗車のご利用された方がこのような事態に巻き込まれてしまったことにひどく憤りを感じています。
私たちは調査をし、この運転手については今後、ウーバーのサービスを利用して人を乗せることができないようにしました。」
母親のエイミーは自分たちに直接回答がなかったことに不満を述べています。
(出典:米NBC NEW YORK)(画像:Pixabay
高校生の頃に初めてタクシーに乗ったとき、海外で乗ったときの同様な不安や恐怖を思い出します。
発達障害、知的障害などにかかわらず、みんなわかる不安や恐怖だと思います。
そして、そうした障害があったら、なおのことそれが大きくなることも想像できるはずです。
先日観た、発達障害の女性が主人公の映画「500ページの夢の束」でも、主人公のウェンディがコンビニで買おうとすると、ウェンディには適正価格がわからないと知るやレジの人が、高い価格を伝えてくすねようとするシーンがあります。
しかし、後ろに並んでいたおばあちゃんがそれを見つけて、レジの人を咎め、ウェンディは助けられます。
ウーバーや中国の滴滴のような、資格がなくてもタクシードライバーのようになれる「ライドシェア」サービスでは、殺人事件までも起きています。しかし、多くの方に便利だからこそ、世界中で広まっていることに疑いはないでしょう。
そして障害がある方にとっても便利な移動手段になることが期待できます。
そうした、障害のある方にとっても便利だと思われるサービスはこれからもますます出てくるはずです。
しかし、障害のある方が安心して使えるようになるためには、まずリスクがあることを前提に、そして多くの人に、ウェンディの後ろにいたおばあちゃんのようになって頂きたいと願います。
絶望した発達障害の彼女は、新しい生活を手に入れて自立を始めた

(チャーリー)


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