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発達障害の自閉症の人たちは自分についての感覚が異なっている

time 2019/04/06

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

発達障害の自閉症の人たちは自分についての感覚が異なっている

新しい研究では、発達障害である自閉症の人たちは、自己意識、自分についての認識がそうでない人とは異なっていることが示されました。
これは、自閉症の人がかかえる社会的な機能の問題のいくつかを説明するものかもしれません。
”the journal Autism”に掲載された、英アングリア・ラスキング大学の研究チームの研究では、51人の成人が研究に協力をしました。
半分の人たちは自閉症で、もう半分はそうではありません。
自閉症の人を対象にして、自分の体についての錯覚「フルボディー錯覚」に対する反応が測定されたのは今回が初めてです。
自閉症の人たちは「フルボディー錯覚」を体験していないことがわかりました。
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フルボディー錯覚は、人が自分が、自分の体の外側にいるような錯覚をする体験です。
バーチャルリアリティーを使って、自分の分身であるアバターを見ることにより行います。
研究チームでは、パーソナルスペースの大きさも測定しました。
これは、自分の体の周りの自分の空間領域です。
自分自身と外界を分けるものです。
自閉症の人たちは、このパーソナルスペースも小さいことがわかりました。
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より小さなパーソナルスペースは、自閉症の人に見られる行動を説明するものかもしれません。
例えば、自閉症でない人たちが他の人が適当と考えている距離よりも近づいたり、または自分の方に向けられている他人からのコミュニケーションがわからないことについてです。
研究を行った博士過程のカーリーン・ムルはこう言います。
「自閉症の人の中には、自分自身の記憶にアクセスしたり、『私』という代名詞を使うのに苦労している人もいます。
私たちは、自分が自分の体の中にあるという感覚、が自閉症の人たちでは異なっているかもしれないことを引き続き調べたいと考えています。」
ジェーン・アスペル博士はこう付け加えます。
「自分についての感覚の違いが、他人と共感する能力などにも関連すると考えられます。」
(出典:米Medical Xpress)(画像:Pixabay
そうした違いもあるのですね。
うちの子も重度の発達障害、自閉症です。
私が認識している私自身と外界の境とうちの子のそれとは何か違っている気が小さな頃からしていました。
またその境とも関係してくると思うのですが、世界のリアルさの感じ方も違う気がします。
現実と夢との境もあいまいなところがあるような。
ただ、一方で知的障害もあり自分についてお話ができないから、私がそう思っているだけかもしれないとも思います。
あまりに根源的なところから違っているといわれると、永遠にわからないような気持ちにもなり複雑ですが、よりわかって幸せに生きていくのを手伝えるように、こうした研究は進んでほしいと願います。
知的障害の人のかかえる絶望感をまわりはわかっていないのかも

(チャーリー)

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