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たくさんの知的障害の方も来るように。屋外でもアクセシビリティ

time 2019/09/24

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たくさんの知的障害の方も来るように。屋外でもアクセシビリティ

ロジャー・ハワードは障害を持つアメリカ人法の観点からキャンプ場を評価しています。
より多くの人々がそこを利用しやすくするのに役立つトイレや駐車スペースなどについて調べていました。
障害を持つ人々が自立して生活できるよう支援する組織であるリンクアイダホのエグゼクティブディレクターとしての仕事の一部です。
1980年代から障害擁護団体と協力してきたハワードは、
「アクセシビリティのために「自然環境を台無しにする」という感情は今ではずっと少なくなった。」と言います。
これまでハワードはキャンパーと話をする時間を多くとってきたといいます。
道路の舗装を増やし木や小道を減らす「アクセシビリティ」への批判をハワードは心配していました。
しかしキャンピングカーでやってきた人たちは自分の曲を変えただけでなく、さらに改善するための提案を提供してくれました。
ハワードやアクセシビリティを支持する人たちは近年米アイダホ州は、アウトドア、そしてハイキング、サイクリング、ロッククライミングなどのアウトドアアドベンチャーをこれまで以上にあらゆる人が楽しみやすくなってきたといいます。
アイダホ州では、アウトドアを楽しむ障害者グループや障害擁護団体が急増しています。
地元企業や土地管理機関は、さまざまなニーズに対応するために機器や施設を更新しています。
アイダホ州土地管理局(BLM)の主任土木技師であるシンディ・コワルチクにとって、良いデザインとは特定のグループに対応することではありません。
「私たちは普遍的なデザインがもたらすアクセシビリティを常に見てきました。
車椅子の人専用に設計しているわけではありません。」
建物や製品について、すべての人がより使いやすくすることを意識しているとコワルチクは言います。
コワルチクとアイダホ州BLMの役員は、ユニバーサルデザインの原則を用いてレクリエーション施設を作ってきました。
既存の施設は、誰でもアクセスがしやすくなるように更新してきました。
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米連邦政府機関としてBLMは障害者が使用できる建物を義務付ける1973年の建築障壁法とリハビリテーション法に従う必要があります。
それだけでなくコワルチクは、1990年に制定された「障害を持つアメリカ人法(ADA)」のより高い基準を満たすために努力していると述べました。
「私たちは障害を持つアメリカ人法をレクリエーションにも持ち込もうとしています。」
それは、アクセシビリティが自然の環境を取り除いていくことを意味するものではありません。
「ここに来る人たちは、すべて舗装された道路を楽しみたいわけではありません。
私の挑戦はアクセシビリティと自然な原始的な環境とを分離するのではなく、バランスをとることです。
ここに来る人たちは、障害があることに縛られていません。
外出先のすべてを舗装することはできるでしょう。しかしそれは求められていることなのでしょうか?」
ハワードによれば2010年の障害を持つアメリカ人法(ADA)の更新でレクリエーションおよび屋外施設の基準が定められました。
ADAには、優先トレイルの素材、指定されたトレイル幅などを含むトレイルに関するガイドラインもあります。
しかしハワードはコワルチクと同様に、多くの障害者の人たちは自然環境の劇的な変化を見たいとは思っていないと考えています。
アイダホ州のBLMが管理する300以上の施設では、主要な場所にアクセスしやすいトイレと駐車場が設けられているコワルチクは言います。
さらに、歩行困難な人や支援機器を使用している人が歩きやすいようにスロープがさらに設置されているところもあります。
「これらの施設を真にアクセスしやすくすることは簡単ではありません。
しかし、アクセスしやすくなるように取り組んでいます。」
最近では、BLMが開発した施設では崖を車椅子でアクセスできるようにしました。
「ラッキーピークに行くと、車椅子を利用している人をたくさん見ます。」
そうハワードは言います。
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アイダホ州魚類局では、障害を持つ人々が利用できる釣り、狩猟、野生生物を観察できるアクセシブルなプログラムを運営しています。
適応型レクリエーションマネージャーのエミリー・コバリクによれば、アドベンチャープログラムでははダンスや料理などの屋内でも楽しめるものを提供していますが、多くの屋外でのプログラムが最も人気になっているといいます。
障害のある人たちは急流ラフティング、水上スキー、または荒野旅行を楽しんでいます。
「障害者のある人たちを連れて行くようになって、ここでより多くの装身具などについて理解できるようになりました。」
このプログラムが始まった1988年、参加者は719名でした。
それが昨年には1万名以上がプログラムに参加しています。
「参加する人たちは急増しました。
その中でも、大きく成長しているのは知的障害のある人たち向けのプログラムです。
障害のある人たちそれぞれにあったプログラムを作っていきたいと考えています。」
そうコバリクは言います。
この地域にある企業、コヨーテデザインがそこで大きな役割を果たしています。
マウンテンバイクからスキューバダイビングなど屋外でのレクリエーションに必要となる器具を、障害のある方向けに特別に設計し提供しています。
「誰でもやりたいことを、できるようにしたいのです。」
そう社長のマット・バーキンスは言います。
バーキンスには左脚がありません。
バーキンスの父親が1994年に会社を設立しました。
「私と父は、障害による限界を感じることはありませんでした。
私たちのような人が増えてほしいのです。」
パラリンピックでのトライアスロンで5回も優秀しているバーキンスはそう言います。
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コヨーテデザインは、地元にある州立大学と協力して障害のある方が楽しめるロッククライミング施設の支援を最近行いました。たくさんの家族とともに15人が楽しんでいます。
「ここは、たくさんの人を結びつける素晴らしい機会になっています。
ここでの最大のメリットは、障害のある人が障害のある人に出会えることです。」
アイダホ州土地管理局(BLM)のコワルチクは、こう言います。
「ここに来る障害のある人たちが少なくなるとは思えません。より多くなると思う。
アメリカでも高齢化が進んでいます。
より多くの人たちにアクセシビリティが求められます。
車椅子を利用していなくても、その必要性はわかるはずです。」
(出典・画像:米EAST IDAHO NEWS
特定のグループの人たちだけが楽しめるのではなく、誰にとっても楽しめるように考える。
簡単なことではありませんが、世界中で求められていることだと思います。
発達障害の方にも。米国での森林浴のススメ

(チャーリー)


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