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自閉症スペクトラム障害をかかえる学生を大学で教えるにあたって

time 2019/12/13

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

自閉症スペクトラム障害をかかえる学生を大学で教えるにあたって
  • 自閉症スペクトラム障害の学生が大学で学ぶ際に直面する課題にはどのようなものがありますか?
  • 大学の教職員は自閉症スペクトラム障害の学生をどのようにサポートすればよいですか?
  • 自閉症スペクトラム障害の学生にとって効果的な教授法や教室での配慮は何ですか?

ジェイソンは明るく、夢を持っていて、優しい22歳。
地質学者になりたいと考えています。
しかし、ジェイソンは大きな教室で集中することに苦労しています。
グループ活動や、いろいろなことの締め切り、ペースの速い講義はジェイソンには簡単ではありません。
そして、教授に助けを求めることにも苦労しています。
また、面倒な人だったりすることもあるからです。
ジェイソンのような生徒をどう支援すればよいでしょうか?
高校を卒業すると働く人もいれば、進学する人もいます。
発達障害の自閉症スペクトラム障害の若者の中には、平均以上の知能があり高度な言語能力、読解能力もありとても頼りになり、勤勉な人も少なくありません。
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大学で学んでいる自閉症スペクトラム障害の生徒は、自分の興味のある分野で仕事をすることができるようになりたいと考えています。
しかし、大学を中退する生徒も少なくありません。
アメリカ全国では、自閉症の生徒が大学を卒様する割合は41パーセントと低くなっています。
そうでない生徒の場合では59パーセントです。
これらの生徒と家族は、大学で楽しく有意義な経験をすることを期待していますが、大学側には自閉症の生徒の強みとニーズを理解し、サポートできる十分なリソースがまだありません。
幼稚園から高校までの教育では、保護者と行政が自閉症を含む障害のある生徒の学習と教育をサポートするために必要なサービスを提供する責任があります。
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しかし大学生になると1対1のサポートなどを含むサービスが利用できなくなります。
テストの時間が長くされたり、メモをとる人がそばについたり、教室内での特別な席などさまざまなサポートを行っている大学もあります。
しかし、それを不十分と考える生徒もいれば、自分の求めていることとは違っていると認識する生徒もいます。
そのため、適切なサポートには生徒の強みと課題を、直接的に認識、理解できる教員の行動が必要です。
他の生徒とは異なるということは、自閉症の生徒ではまず当然のことと捉えることが重要です。
自閉症スペクトラム障害と診断を受けている生徒たちは、ユニークな存在です。
したがって、ある自閉症の生徒向けに良いことであっても、別の自閉症の生徒には良いことではないことも知っておかなければなりません。
必要にあわせて、専門家や大学の障害福祉課に相談してください。
次にご紹介する教授がするべきことは、自閉症スペクトラム障害をかかえる生徒に有益なものですが、すべての生徒たちにもメリットがあるはずです。
1.信頼を築く
生徒とつながる方法を見つけてください。
共通の関心事です。
たとえば、自分が学生だったころの困難や成功したこと、教授になるまでの道のりなどを進んで生徒たちに伝えるのです。
生徒たちとの間にオープンで親しみやすい雰囲気ができるはずです。
かかえている困難を共有しやすくなります。
みんながみんな課題をかかえることも理解できます。
2.なぜ?を説明する
なぜ?と考える問題を共有します、それを解決することにつながる方法について説明をします。
そうした動機づけは、自閉症の有無に関係なく多くの生徒たちにとって重要です。
目的をきちんと理解することで、モチベーションが高まり学習意欲が高まるからです。
3.構造的に考える
講義の設計と実施のしかたの両方で、構造化してから行います。
予測可能なスケジュールとお決まりで行えるようにすることで、生徒の不安は軽減します。
新しいことが学習しやすくなります。
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4.明確にする
口頭で教えるだけでなく、書面や図、絵を使うことはすべての生徒にとって良いことです。
具体例を示さずに、変更を示唆したり提案したりしないでください。
できるだけ、モデル、例、イラストを見せてください。
5.休憩をとる
大量な情報を相手にする学習や講義では、生徒全員に休憩が必要です。
休憩は注意力とモチベーションを高め、集中力を維持することに役立ちます。
30分の講義ごとに、3分から5分の休憩を設けてください。
6.さまざまなやり方で生徒とやりとりする
話す、コンピュータに入力して示す、説明する、カードを使う、身振りで反応する、こうした方法を認めることでより多くの生徒たちが自信をもって学習に参加することができるようになります。
7.十分な時間をとる
知ってることと、考えることでは、応答することに必要な時間は異なってきます。
答えるための時間を十分に与えることで、生徒は不安が減り、もっともっと答えたくなっていきます。
8.リラックスできるように
自閉症の生徒の多くが、大きな不安をもって過ごしています。
教室でのユーモアや、呼吸、体操を行うことは、生徒が不安を軽減するのに役立ちます。
リラックスできるようにすれば、そもそも生まれてくる不安も小さくなるはずです。
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9.適切な発言をしてください
自閉症スペクトラム障害をかかえる人の多くは、失礼と感じるような話し方をされることが少なくありません。
誤解されているのです。
そうしたコメントや発言はしないでください。
教室では、適切な言葉でコミュニケーションをとってください。
10.みんなを受け入れる
すべての生徒たちに、それぞれが異なる学習能力をもち、そして違いがあることを知る必要があると認識させてください。
教室では、生徒たちがお互いをサポートするように奨励してください。
米コロラド州メトロポリタン州立大学 言語聴覚学科助教授 シヴァ・ピリヤ・サンサナム博士
(出典:米tes)(画像:Pixabay
大学に限らず、小中高の学校でも、職場でも使えると思います。
そして自閉症の人だけでなくみんなにメリットがあると思うことばかりです。
知的障害、発達障害の生徒に行われている大学でのメンター支援

(チャーリー)


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