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一卵性双生児でも自閉症スペクトラム障害の症状には大きな差

time 2019/12/31

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一卵性双生児でも自閉症スペクトラム障害の症状には大きな差

米国立衛生研究所が資金提供を行った研究によれば、同じDNAを共有している自閉症スペクトラム障害(ASD)の一卵性双生児であっても症状の重症度に大きな差がよくあることがわかりました。

この研究結果は、この変動の原因を特定することが、自閉症スペクトラム障害に関わる症状の治療に役立つかもしれないことを示唆します。

この研究は、米ワシントン大学医学部のジョン・コンスタンチノ医学博士らにより行われたものです。
米国立衛生研究所のユーニスケネディシュライバー国立子どもの健康と人間開発研究所(NICHD)によって資金が提供されました。
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自閉症スペクトラム障害は発達障害であり、人の行動、他の人との相互作用、学習方法に影響を与えます。

これまでの研究から、一卵性双生児の場合、一人が自閉症スペクトラム障害である場合にはもう一人も自閉症スペクトラム障害である可能性がとても高いことがわかっています。

今回の研究では、自閉症スペクトラム障害をかかえる子、かかえない子の一卵性双生児の366のペアについてのデータを分析しました。

双子の自閉症の特徴と重症度は、医師や親たちが評価したものになります。

研究チームは、96パーセントの確立で片方の双子が自閉症スペクトラム障害をかかえている場合にはもう片方の子も自閉症スペクトラム障害であることを示しました。
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しかし、自閉症スペクトラム障害と診断された双子の間でも、重症度は大きく異なりました。

この違いに遺伝的要因が与える影響はわずか9パーセントだと推定されました。

一方で、自閉症スペクトラム障害でない一卵性双生児の場合には、特徴などに違いはほとんど見られませんでした。

自閉症スペクトラム障害の一卵性双生児の間に、重症度の大きな違いが現れる理由はまだわかりません。

一卵性双生児では双子は同じDNAをもち、同じ環境で育つため、遺伝的および多くの環境的要因が除外されるためです。

原因解明のためにはさらなる研究が求められます。

(出典:米国立衛生研究所)(画像:Pixabay

DNAは全く同じ、育つ環境もほぼ同じな、一卵性双生児であっても症状の度合いが大きく異なるとのこと。

原因の謎は深まるばかりです。たしかにさらなる研究が確かに望まれます。

発達障害の双子の息子をもつ親が作った発達障害の子ども向けジム

(チャーリー)


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