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早期療育を助ける、生後6ヶ月でみせる自閉症の兆候行動の研究

time 2020/03/22

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早期療育を助ける、生後6ヶ月でみせる自閉症の兆候行動の研究

新しい研究によれば、生後6ヶ月で自閉症の乳児はその兆候を示します。
特定の社会的相互作用の行動中において、人の顔に注意を向けません。
米国では発達障害である自閉症は平均して4歳のときに診断されます。
そのため、生活の質を向上させる可能性を高める早期療育のタイミングをほとんどが逃しています。
新しい発見は早期療育に貢献する可能性をもちます。
「ただ座って赤ちゃんと話をするだけでは、自閉症かどうかはわかりません」
そう米イエール大学の児童心理学の教授であるカタルジナ・チャワルスカは言います。
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今回の研究で行われた社会的な課題の5つのうち2つで、研究者の顔を見る時間が最も短かった乳児が、18ヶ月になると最も重度の自閉症の特性を示しました。
これには微妙な違いに気づく必要があり、偶然にわかるものではないとチャワルスカ教授は言います。
しかし、今回の研究では録画したビデオから大きく違いを見つけることができました。
チャワルスカ教授の研究チームは自閉症のきょうだいをもち、自閉症である可能性が高い127人の乳児と、自閉症のきょうだいをもたない49人の乳児について分析を行いました。
自閉症のきょうだいをもつ乳児のうち、21人が後に自閉症と診断され74人は若干の発達の遅れか発達障害の兆候が見られ、残りには発達の問題は見られませんでした。
研究チームは、生後6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月の乳児に対して次の行動を行ったときの様子をビデオに録画しました。
1.目をあわせながら乳児に呼びかけをする
2.乳児をくすぐる
3.子守うたを歌う
4.いないいないばぁをする
5.おもちゃを動かしてみせる
後に自閉症と診断された乳児は、1の呼びかけ、2のくすぐりにについて、それを行った大人の顔を見た時間はとても少ないものでした。
他の3種類については、他の乳児と違いはみられませんでした。
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この研究結果は”the Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry”に掲載されています。
「この違いを医療の現場で、見つけることができるようにするには、この違いをもっと増幅させる必要があります」
そうチャワルスカ教授は言います。
研究チームは、自閉症の子どもとそうでない子どもの社会的な刺激に対する反応の学習の違いを比較するために、追跡調査を続けています。
これによって、自閉症の乳児が示す明確な違い、明らかな証拠を示せるようにしたいとしています。
(出典:米SPECTRUM)(画像:Pixabay
うちの子は今は目を合わせてくれることも多くなりましたが、小さな頃は呼びかけをしても目を合わせることは全くなく、くすぐっても反応はあまりありませんでしたね。
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(チャーリー)


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