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今こそ家族一緒に過ごせるから自閉症の娘の世界を共有できる

time 2020/05/01

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

今こそ家族一緒に過ごせるから自閉症の娘の世界を共有できる

数ヶ月後、大学がキャンパスを再開すれば、アンシュ・カプーアの17歳の娘の一人は大学に通うために旅立ちます。
そして、もう一人は家に残ります。
同じ長い黒髪とふっくらとした唇を持っている双子の姉妹です。
しかし、全く違います。
一人は発達障害の自閉症。もう一人は自閉症ではありません。
この違いによって、二人は別々の道を歩んできました。
現在の脅威が去って世界が戻ったときも、一人は社会に参加し、もうひとりはそうではありません。
アンシュ・カプーアは最近、このことについてよく考えています。
アンシュは一人は居場所がないように感じながら、もう一人を世界へ羽ばたかせることに深く考えます。
現在のパンデミックの中で、子育てについて本当に重要なことを思います。
今、学校に通わせる子どもをもっていれば、親はこの予期せぬ、厳しい瞬間にどのように子育てをするべきか、矛盾するたくさんの意見を耳にしているかもしれません。
スケジュールをきちんとたてましょう。
スケジュールを気にせずに柔軟に対応しましょう。
テレビやスマホを見る時間を決めましょう
テレビやスマホで楽しみましょう。
SNSを見れば、子どもにあまりにたくさんの宿題や教材が出ていることに驚いている親がいる一方で、学校から十分な教育の配慮がないことに驚くという親の投稿もあります。
私といえば、まわりの親が何をしていようと、私の子どもたちがこの時期をストレスや不安を覚えたままにしないような方法で学習をさせようと、このパンデミックの初期の頃に決めました。
最近のある日の午後には、5歳の子が自家製アップルマフィンの材料を測っている間に、7歳の子が最初に読んだハリーポッターの本に夢中になっていました。
その本は学校の読書アプリには表示されないので、先生は息子が読書したことさえ知らないでしょう。
別の日に、私は休日を作りました。それを「優しさの日」と呼んで、家の中でも外でも人のためにできる素敵なことを二人に考えさせました。
このような柔軟な学習方法で、私の子どもたちは夢中で楽しく過ごし、幸せな気持ちになっています。
しかし、他の子どもたちはもっときっちりとしたスケジュールを必要としているかもしれません。より多くの宿題を求めている子どももいるかもしれません。
子どもたちのニーズや能力は一人ひとり違います。
ある人にはうまくいくかもしれないものが、別の人にはうまくいかないかもしれません。
それをきちんとわかっている人もいます。
アンシュと彼女の夫、カピル-カプールは、長い間それを認識してきました。
アンシュは双子のソフィアとサイシャについて、生後14ヶ月の時点で違いに気付き始めたと言います。
最初は二人とも離れることはなかったといいます。しかし、徐々にソフィアは離れていきました。
「ソフィアは離れていきました。
自分の小さな世界に迷い込んでしまいました。
私と目を合わせることはありませんでした」
2歳になってからソフィアは発達障害の自閉症と診断をされました。
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今年の6月に双子は18歳になります。サイシャは秋になれば大学に進学する予定です。
ソフィアは毎日の生活に介助が必要です。
チキンナゲット、水、車に乗る、などの数語を言うだけです。
ずっと両親と家にいます。
物理的にも、社会的にも、まわりと距離を置くことは子どもたちには簡単なことではありません。
しかし、アンシュの家族はこの強制された一緒にいる時間を、素晴らしい時間だと考えるようになりました。
いつもであれば、夫は出かけ、サイシャも学校で忙しくなります。
それが今は、家族一緒にいるのです。そのおかげでソフィアをより深く理解することができるようになったといいます。
多くの人は、現在の社会的な距離を置くために家に閉じこもっていることにストレスを感じてるかもしれません。
しかし、ソフィアにとっては一時的なものではなく、ずっと続いてきたことなのです。
アンシュはこう言います。
「ずっと家にいるのに疲れた。そんな声を聞きます。しかし、ソフィアはずっとこうでした」
ソフィアは家族と一緒に外出することもありますが、公共の場では感覚に厳しいため、多くの時間を家で過ごしています。
「家族みんながソフィアのそばにいます。
パンデミックはいいことではありませんが、ソフィアとみんなが一緒にいる良い機会になっています。
私たちは、ソフィアの過ごし方を知り、ソフィアの世界を体験しています」
(出典・画像:米The Washington Post
双子であっても人生は大きくちがってくるでしょう。
うちの子どもたちも、ますます大きく違っていくはずです。
お互いを尊重しあえていれば、それはまったくそれで良いです。
また、今の時期も後からすれば思い出のつまった時期にもなるはずです。
知的障害の兄は恐ろしいほど最高で恐ろしいほど恐ろしかったが

(チャーリー)


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