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子どもがいなくなってしまう。自閉症の子の親の身近な悪夢

time 2020/06/17

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子どもがいなくなってしまう。自閉症の子の親の身近な悪夢

オーストラリアではみんなが心配しました。
自閉症の二人の少年が行方不明になり、二人と家族のことを思ったのです。
14歳のウィリアム・キャラハンは3日前に家族で、オーストラリアのディサポイントメント山を歩いていたときに茂みの中で行方不明になりました。
13歳のダーシャン・シーゲルは自宅まで車で移動中に、休憩所でどこかに走り出してしまいました。
二人が行方不明になったニュースを知って、誰もが最悪の事態を想像しました。
ハッピーエンドになることが多くないためです。
しかし、幸いなことに二人とも無事に発見されました。
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すべての親が緊張と恐怖を感じ、そして無事に戻ったことを喜んだはずです。
それを、もっともっと感じた親たちがいます。
発達障害である自閉症の子どもをもつ親たちです。
子どもがどこかにいなくなってしまうことは、すべての自閉症の子の親にとって身近な悪夢です。
自閉症の子どもたちが迷子になると、名前をどんなに呼んだり、どんなにたくさんの人たちで探しても、反応してくれない可能性があります。
迷子になってしまった自閉症の子どもは、恐怖の感情やケガなどのために心を閉ざしてしまっている可能性があるためです。
自閉症の子どもは、そうでない子の親が当たり前に思う基本的なことも幼いままです。
行方不明になった二人の自閉症の子の親たちも発見されるまで、想像できないほどの不安と恐怖を感じていたはずです。
山でいなくなったウィリアムは、いなくなって母親がすぐに連絡をとったため、救急隊は迅速に捜索活動を始めました。
ウィリアムが大好きな「機関車トーマス」の音楽を流して、ウィリアムを安心させることも行いました。
ウィリアムを見つけたボランティアは、ウィリアムを見つけるとまず落ち着かせようとチョコレートをあげて、機関車トーマスの話をして、母親たちが来るまで一緒にそこで過ごしました。
無理に連れて行こうとすることは危険だと知っていたからです。
自閉症の子どもは自分がしたいことに固執し、それができないと動かなくなったり、逃げ出したりしてしまいます。
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車で自宅に帰る途中に休憩所でいなくなってしまったダーシャンは、ヒッチハイクして駅まで行って、電車にのって、通っている学校の近くで発見されました。
学校はダーシャンにとって身近で安全だと感じられる場所です。
ダーシャンは電車に乗ったものの、自宅に帰る方法がわからず学校をめざしていました。
母親はひどく心配させたことを怒りつつも、そこまで移動した能力に関心しているそうです。
私も自閉症の息子の12歳のジョバンニも自分で電車に乗ったりできるようになることを期待してしまいます。
ジョバンニは2歳のころに、初めて行方不明になりました。
そのときの恐怖を私は忘れません。
買い物をしているときに、ジョバンニはきょうだいと一緒に置かれていたテレビを見ました。
すると走り出して行ってしまいました。
正確な理由はわかりませんが、テレビから大きな音が聞こえたか、お店の混雑にパニックを起こしたのでしょう。
なんどもなんども名前を叫んで、お店中を走って探し回りました。
しかし、反応はまったくありません。
お店の人が見つけ、私がくるまでなんとか落ち着かせていました。
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数分の間のことです。
お店の警備員に息子の服の特徴を伝え、私が泣き叫んでいたその間、私の人生の中では本当に最悪な時間でした。
それからも、お店や騒がしい場所に息子を連れて行くとすぐに走り出そうとしました。
その頃はまだ自閉症と診断をされていなかったので、私はいたずらをしているのだと思いました。
そのためにベビーカーにしばりつけるようにして、ベビーカーから出さないようにしていました。
自閉症の子どもは、感情の処理方法、不快感への対処方法、世界との関わり方が大きく異なります。
ウィリアムとダーシャンが無事に発見されて、親はみんな安心したはずです。
しかし、自分の子がそうなっても必ず見つかるだろうと安心できる親はいません。
ウィリアムとダルシャンは私たちの注意を自閉症に向けさせました。
これらの家族に安らぎと幸せと喜びを感じるだけでなく、私たちは皆、同じような他の家族を助けるために協力することができます。
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自閉症の子どもたちに必要なのは、受け入れと理解です。
自閉症の子どもと親は最善を尽くしています。
子どもたちが自閉症によって否定的な影響を受けているのは、子どもたちのせいではありません。
自閉症や子供たちについて質問がある場合は、尋ねてください。
自閉症についてよく知らない場合は、学んでください。
自閉症の子どもたちを誕生日パーティーに招いてください。
偏見をもたないでください。
最も重要なことは、子どもに自閉症について教えることです。
私の子どもたちは、自閉症と診断をされてから、友だちができなくなりました。
自閉症の子どもは身近にいます。それは事実です。
人類の一部であり、生き方の一部です。
私たちを見て、会ってください。
私たちが見る世界について、学ぶことも面白いはずです。
そして、ウィリアムとダーシャンの親たちは、無事に子どもたちが見つかって、今日は安心していることを一緒に喜んでください。
(出典:豪nine)(画像:Pixabay
本当に見つかってよかったと思います。
うちの子も小さかった頃に数回、行方不明になったことがあります。
いずれも数十分内で見つかりましたが、私ももうあんな気持ちになりたくありませんし、あのまま見つからなかったらと思うと本当に恐ろしく思います。
発達障害の子どもたちが一瞬でどこかへいなくなってしまう危険性

(チャーリー)


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