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自閉症の子の親へ。心をこめて声を聞いて、変える必要はない

time 2020/07/04

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症の子の親へ。心をこめて声を聞いて、変える必要はない

自閉症の子の親御さんへ。

発達障害の自閉症の子どもの親とは、他の子とは違った欲求や感情をもつ子の親だということです。
それは簡単ではありません。
しかし、自閉症の子どもはあなたの友人や家族、会社の同僚ももっている気持ちや情熱を増幅して正直に伝えてくれる存在です。

自閉症の子どもはスーパーマーケットで並んで待っていれば不満を発散させたり、夕食の席で言いたいことをうまく表現できずに泣いたり、何時間も好きなことをすることに集中したりします。
そ他の人が我慢していることを恥ずかしげもなく表現するのです。

そうやって自閉症の人たちは、嘘でない真実を思い出させてくれます。
自閉症の子どもと一緒にいれば、自分も自分らしくいていいと思うようになります。

自閉症の子どもたちが自分の考えていることをそのまま言ったり、パニックを起こしたり、学校から逃げ出したり、夢中になって話すことをやめられなかったりすると、困ることもあるでしょう。
自閉症の子どもたちは生々しいままに自分自身を表現します。
自分自身を正直に表現するようにできているのです。
それによる社会的な結果は関係ありません。

これはとても強力なものです。
そのために、注意する必要があります。あなたの子どもはあなたの保護が必要です。

この世界では、自閉症の人が助けを求めて叫んでいても、聞こうとするよりも、黙らせようとするほうが多かったりします。
たとえば、学校は自閉症の子どもたちにも他のみんなと同じようにしようとするところです。
自閉症の子がもっているユニークさや貢献している価値を見るよりも、それを優先します。
自閉症スペクトラムの人たちを問題視して、立ち止まらせ、反省させ、自分自身で選択し行動に責任を持つ必要がないようにしようとしているのです。

あなたは、自閉症の子どもの親としてこうしたことから守ることができるはずです。
あなたの子どもの正直さと表現力を守るとき、それはすべての人間の正直さと表現の自由を守っていることにもなります。
私たちはみんな、ありのままの自分を受け入れられるに値します。
そして、学び、成長し、社会に貢献したいと思うのであれば誰でもサポートは必要です。

あなたの子どもは、変わっていかなければならないという大きなプレッシャーに、いつか直面することになるはずです。
自分の考えや感じ方が認められないことを直接的にも間接的にも感じる状況に遭遇するのです。

私も自閉症です。なので知っているのです。

私は、子どもや思春期の頃、望んでいたのは他の人と同じようになりたいということでした。
私は自分の衝動を抑制するためにできる限りのことをしました。

パニックを起こすのは 寝室で一人でいるときにするようにしました。
他の人に嫌われないように、自分を信じないで人が言うことを信じました。
私はすべてのコミュニケーションについて過剰に分析しました。

他の女の子が見るようなテレビ番組は何度も見ました。
鏡の前で笑顔やアイコンタクトの練習をしました。
学校、パーティー、食事のとき、大学、デート、会社、どこでもそれを実践しました。

私の行動は自分には何か問題があり、自分ではない人になることでこの問題を補う必要があるという信念から行っていました。
自分は他の人とはそもそも違うと考えたり、こうしたことを続けた結果について考えることもありませんでした。

認識してください。あなたの子どもはもう完璧なんです。

医者、先生、家族、友人に言われたことに、あなたは懐疑的にもなりましょう。
どんなに善意のある人でも自閉症の子どもや成人については、誤った情報をもっていたり、見当違いをしたりすることもあるからです。
そして、医学的な自閉症の定義は、あなたには何の役にも立ちません。
誰も自分の子どもを障害者としてだけ見られたいとは思ってはいません。
誰も自分の子どもが他の人に過小評価されることを望まないし、劣っているように思われることを望みません。

自閉症の子どもたちを治す必要も、子どもに代わってまわりに謝る必要も、子どもを変えようとする必要も、本当にありません。

あなたがすべきことは、心を込めてあなたの子どもの声を聞くことです。
子どもの自閉症を受け入れてください。

肌触りが良いからと子どもが麻の服を着たがるようになったら、それはあなたにも感性や好みを周りに示していいと教えているのです。
一日中、子どもがおもちゃを分解して没頭していたら、あなたも自分に喜びを与えてくれるものに夢中になったらと誘われているのです。

そして、自閉症の子どもが自分の考えや感じていることを正直に話してくれたときは、その子にも、自分自身にも、他の人にも、あなたが正直になれる機会を与えられているのです。

(出典:米The New York Times)(画像:Unsplash

うちの子はお話することなどできませんが、嘘をついたり隠すこともできないので、コミュニケーションしやすいとも思います。

笑っていれば、単純に本当にうれしいのだろうと思えます。

疑いなくそう思えるので、私も純粋にうれしくなります。

私は発達障害の子を正しく育てていると他人に承認を求めていた

(チャーリー)


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