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発達障害の息子にはZoomの音楽療法のほうがむしろよかった

time 2020/09/20

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の息子にはZoomの音楽療法のほうがむしろよかった

3月から11歳のシェーン・ガヴィガンはバーチャルの時間が増えました。
セラピーやスピーチのセッションがZoomで行われるようになりました。

しかし、シェーンはその理由を理解できていませんでした。

「どうしてこれまでと違うようになったのか、息子はわかっていません。
そして、怒りだしました」

母親のジーニーはそう言います。
シェーンは発達障害の自閉症スペクトラムです。

「パソコンのキーボードでは、伝えるスキルがありません。
そのために怒りと不満が行動に現れるようになりました」

しかし、音楽療法についてはそうではありませんでした。
シェーンは音楽療法プログラムのセッションにこれまで参加していました。

このセンターの創設者でエグゼクティブディレクターのジョン・カーペンテは、音楽療法は楽器を使った即興演奏や曲作りなどの活動を通じて、社会性と情動の目標を達成するものだといいます。
センターは主に自閉症の人たちにサービスを提供しています。

「音楽は言語の障壁をバイパスし、コミュニケーションを促進する媒体になります」

シェーンは22歳の音楽療法士のレベッカ・オーティと一緒にセッションをはじめました。
最初は、オーティとシェーンの間で遊ぶような交流をします。
そして、音楽療法を始めると、二人は一緒に床に座りました。

「私たちは、この遊び心を通じてコミュニケーションを密に行うことができます。
多くのセッションでは、物語を作り、キャラクターを演じます」

最近は音楽療法もZoomを使って行っています。
それが今までよりもさらに良いといいます。

最初、シェーンは集中することが簡単ではありませんでした。
オーティはシェーンが画面を通じて自分をきちんと見ているかもわかりませんでした。
しかし、彼女はZoomの画面共有機能を使ってシェーンに集中してもらう方法を見つけました。

「私は、シェーンが知っている歌を途中まで歌います。
次にシェーンに歌ってもらいます。
これを交互に行いました。
それをしているうちに、変わり始めてきました」

以前の音楽療法ではこうしたことは行っていませんでした。
シェーンがこの方法に夢中になったため、続けるようになったといいます。

そして、シェーンが気に入った曲を使って、二人で新しい歌詞をつけるようになりました。

「私たちは自分たちの言葉を使って、自分たちの歌を作るようになりました。
ずっと、シェーンはそれに集中して取り組めます。
直接会うことができなくなったのに、素晴らしいセッションができるようになったんです」

オーティはZoomでの音楽療法はうまくいくのかわからなかったといいます。

「予想以上の素晴らしい経験になりました」

母親のジーンは、息子のシェーンへの音楽療法の効果をすぐに実感したと言います。
シェーンがセッションを始めると、家の周りで歌を歌い、歌を通して母親と会話をするようになりました。

「音楽療法は、息子が大好きになっていたことがよく私にもわかりました」

音楽療法のセッションが遠隔地で行われるようになってからは、これまでとは違うメリットも目にしたといいます。

「何をしていても、音楽療法のときにはコンピュータの前に座って集中してくれます。
息子はよく声を出して、そしてリラックスしているのもわかります」

(出典・画像:米Newsday

とにかく会うのが一番。

すべての機会にそう求めようとするのはもう過去の話です。

Zoomなどテレビ会議、画面共有だからこそのメリットもこのようにあります。

自閉症の人にとってテレワークの良いところと悪いところ

(チャーリー)


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