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自閉症の人を変えるのではなく、社会が変わるべきだと私は思う

time 2020/12/01

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の人を変えるのではなく、社会が変わるべきだと私は思う

自閉症を持つ人たちのうつ病や不安の大きな原因は、人間が持つべき本質的な受容性の欠如であることは明らかです。
社会の側が変わることが求められています。

米国疾病対策予防センター(CDC)は、自閉症を「重要な社会的、コミュニケーション、行動上の課題を引き起こす可能性がある発達障害」と定義しています。
59人の子どものうち一人がかかえる複雑な障害の定義です。

米ピッツバーグ大学の精神医学と心理学のカーラ・マゼフスキー准教授はこう言います。

「自閉症の若者の70%以上が、うつ病や不安などの精神状態を持っている」

自閉症の子どもや若者がより良い社会性を身につけ、社会に溶け込めるように支援することを目的とした企業が数多くあります。
彼らのプログラムでは、アイコンタクト、社会的交流、スティミング(自己刺激行動で、通常は反復的な動きや音をともなう)をへらすことを行うことを重視しています。

このプログラムで、多くの子どもや若者たちが社会に溶け込み、仲間たちとより良い関係を築くことができるようになっています。

しかし自閉症の人たちの中には、「ふつう」に見えるようにすることにひどい困難を感じ、これを常に行わなければならいことがどれほどのストレスになるのか訴える人もたくさんいます。

正直なところ、私はその人たちに共感します。

私たちは幼いころから、唯一の存在であり、人と違うことは素晴らしいことだと教えられてきました。

にもかかわらず、私たちは社会の基準に一致しない何かがあれば、すぐにそれを変更し「正常化」しようとします。

自閉症の子どもや大人を社会に溶け込ませるために矯正することに懸命になるよりも、社会が受け入れることを学ぶ必要があると考えます。
私たちは、私たちに受け入れることを教える必要があります。

そうすれば、自閉症の人たちは、社会が望んでいる自分の姿ではなく、本当の自分の姿で歩き回り、快適さと自信を感じることができるようになります。
自閉症の子どもに、社会の規範に合うように多くの時間を費やすのではなく、伸ばす方向に費やせば、どれほどの進歩をするか想像してみてください。

社会、私たちは、自閉症の人を受け入れるように学び、変わる必要があります。

誰もが自分らしく生きられる。

自分らしくいても愛されるに値する人間として、仲間や愛する人たちの間に受け入れられ、安全で安心できると感じることほど、精神的な健康にとって重要なことはありません。

なので、一人一人があるがままの自分で良いのだと感じられるようにすることが、社会のあるべき姿なのです。

自分らしく生きる。実はそれだけでも十分に難しく、一生懸命取り組まなければならないものです。

自分でないように生きる。
自閉症の人たちが、そんなことに努力しなければならないのはもう止めにしましょう。

(出典:米Coyote Chronicle)(画像:Unsplash

誰もが自分らしくのびのび生きていける。

私も作るしくみで、その一助になりたいと願っています。

性同一性の困難に直面する自閉症の子どもは多い。私の息子の話

(チャーリー)


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