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自閉症の人には働く機会だけでなく理解する人も。親が作った農園

time 2020/12/10

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

自閉症の人には働く機会だけでなく理解する人も。親が作った農園

新しい農園がオープンしました。
リトル・オッター・フラワー・ファームの最終目標は、発達障害の自閉症の人たちに有意義な仕事と成長の機会を提供することです。

ジェニファー・コーンとデイブ・ラガスは、20歳の自閉症の息子マックスに落ち着いた場所で、成長できる仕事の機会を与えたいと考えて2018年に28万平方メートル(東京ドーム約6個分)の土地を購入しました。

「マックスのような子どもたちの失業率は約85パーセントもあります。
これが始めた理由です。
3ヶ月以上アルバイトができれば、自閉症の人にとっては成功だと言われます。
私はそれで成功だとは思いません」

そうコーンは言います。

マックスは、それまで米ニュージャージー州のガーデンセンターで働いていました。
しかし、コーンによれば掃除や車への荷物の積み込みなどの雑用だけをしていたといいます。

「全く期待されていなかったんです」

自閉症の人は、そのユニークな特性から偏見の目で見られ、見下されたり、過小評価されることが多く、その結果、自閉症の人たちは有意義な仕事をすることがますますできなくなってしまうことが多いとコーンは言います。

リトル・オッター・フラワー・ファームはこの状況を変えたいと思って作られたのです。

「彼らに必要なのは、単に機会を与えるだけではありません。

彼らを理解してくれる人も必要なのです。

私がしたいことの一つは、マックスのような他の子どもたちに、自閉症を実際に理解している人と一緒に働く場を提供することです。
彼らに仕事をする機会を与えるだけでなく、成長する機会を与えることです」

コーンはこの農園が本格的に活動できるようになったら、自閉症の人たちをそれぞれ3ヶ月間の定期的なインターンシップで雇用したいと考えていると言います。
このプログラムは、主に地元の高校からインターンを募るという小規模なものですが、最終的には一度に3人から5人のインターンを採用したいと考えています。
その目的は、肉体労働であれ、ソーシャルメディアの管理や事務作業であれ、それぞれの希望や能力、ニーズに合わせて最適なポジションに一人一人をフィットさせるためです。

「自閉症の人たちは素晴らしい従業員になることができます。
彼らはとても忠実で、機会を与えてくれたことにとても感謝もしています。

しかし、自閉症の人たちも変わらなければなりません。
不快に思うかもしれないことにも対処できるようにならなければなりません。

でも、雇用主はそれを助けることができるのです。
野球帽を被らせて蛍光灯の光を遮ったり、座る代わりに立たせたり、そわそわさせたり。
自閉症の人には他の人とは違うやり方があります。それを認めればいいのです」

コーンたち家族は花のビジネス、そして農業全般については全くの初心者でした。

しかし、地域のリソースやオンラインセミナーやフォーラムの助けを借りて、農場は初年度から生産に成功しました。
その成果には満足しています。学びの年だったとコーンは言います。

「私たちは、息子のマックスと妻のコーンが喜んでできる、自分でできるタイプの仕事を見つける必要がありました。
それは息子の将来につながるものだからです。
花の栽培は、理想的な仕事の組み合わせになりました」

そうラガスは農業を選択したことについて言います。

ここ、米ベッドフォードの人たちは、市場で花を買ってくれる人から、カフェの店員さんまで、みんながすばらしく温かく、歓迎してくれ、サポートしてくれているとコーンは言います。

マックスは外に出ることが好きで、働くことが好きなので、この生活は理想的だとコーンは言います。

「多くの人は農業を好まないのですが、マックスのような子どもにとって、屋外での肉体的な仕事の無限のリストを持つことは、健康にとっても本当に素晴らしいことです。

また、マックスは色が好きで、細部にまで気を配ることが得意です。

畑のどの列に何が植えられているか、いつ植えたか、前にその虫を見たことがあるかどうかもよく覚えています」

マックスは、花畑の周りでのお気に入りの雑用の一つは、木を割ることだと言います。
また、花壇の上に敷く段ボールを用意するのも楽しかったそうです。
嫌いな仕事は草取りだと言います。

「収穫したり、アレンジメントをしたりするのは大好き」

ラガスは、花卉栽培が息子のマックスを成長させてくれたと言います。

「単に仕事のリストをこなすことができるようになっただけではありません。
何をすべきかを見極めて、それを実行できるようになってきたんです。
素晴らしいことです」

花は主に束にして普通に売られていますが、マックスは花を使ってアレンジメントを作ることにも思いがけない喜びを見出しました。
その結果、アレンジした花束が市場でも販売されるようになりました。
マックスは、老人ホームや病院にもアレンジメントした花を持って行き、みんなを元気づけています。

農場ビジネスは、マックスが忙しくてにぎやかな市場のような社会的状況に対処したり、顧客と交流したりすることを学ぶのに役立っているとコーンは言います。

音や照明などの感覚的な引き金は、自閉症の人に程度影響を与えることが多いとコーンは説明します。
重症度のレベルや誘因の種類は自閉症の人それぞれで大きく異なり、これらの誘因に対処するための学習は自閉症とともに生きることの一部であるとコーンは言います。

コーンは、マックスの感覚に影響を与える誘因を特定し、マックスがそれに対処できるよう手伝いました。
コーンは同じように、将来この農場で働く他の自閉症の人の感覚の問題も助けたいとも考えています。

今は寒い冬なので何も花は咲いていませんが、マックスとコーンは農場で、次のシーズンの準備に忙しくしています。

(出典・画像:米Danville Register and Bee

親だからこそ、よくわかって、強い気持ちをもって実現できることもあります。

多くの自閉症の人たちがのびのび生きていく場所になることを願っています。

知的障害の子をもつ母親たちが起業した移動式のコーヒーショップ

(チャーリー)


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