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発達障害と知的障害の青年は麻酔が効かず手術中にも意識があった

time 2020/12/18

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

発達障害と知的障害の青年は麻酔が効かず手術中にも意識があった

オーストラリアの自閉症の男性は、麻酔が効いていなく手術中も意識があったことを伝えています。
障害をかかえる患者をサポートする方法について、より良い訓練の必要性を訴えています。

25歳のコリー・バークは知的障害もかかえています。

「私にはまだ意識がありました。
伝えようとしましたが、医師たちはとにかく私の手術をしました。

痛みはありませんでしたが、とても不快でした」

バークを介護するゲイリーが手術の前に、バークが興奮すると麻酔が効かなくなることがあるのではないかと不安を伝えましたが、麻酔医はきちんとそれに答える様子がなかったといいます。

「特別支援を必要とする人たちが、不安や緊張しているときには、気をつける必要があります。
パニックを起こしても、それは障害があるからだけではないかもしれません」

バークは、彼の不安を助けた安全毛布や他の感覚的なアイテムが含まれていた自分の「ツールキット」を利用しながらインタビューに答えました。

このようなツールを病院でも利用できるようにしてほしいといいます。

障害ロイヤルコミッションのケイト・イーストマン上級顧問は、オーストラリアの人口の1.8パーセントが知的障害をかかえているといいます。
そして、救急に運ばれた知的障害の人、入院した知的障害の人の死亡リスクは知的障害のない人に比べて4倍も高いことを2019年の研究で伝えています。

発達障害保健ビクトリアセンターのジェーン・トレイシー博士も、知的障害や発達障害のある患者を扱う医療従事者のための大学での訓練は活かされていないと説明します。
トレーシー博士には、脳性麻痺と知的障害をかかえる35歳の息子がいます。
彼女は医療従事者のための専門的な訓練の必要性があるといいます。

麻酔が効かないまま手術をされたというバークはこう言います。

「看護師は私に話しかけるまで、私が障害をもっていることを知りません」

バークは、障害を持つ患者を識別できるように病院のシステムが必要だと言います。

「看護師や医師が忙しくて、ファイルを読む時間がなくても、障害をもっているかどうかをわかるようにする必要があります」

そして、バークは障害を持つ人たちの医療ファイルには介護する人の記載も必要だといいます。

バークは経験者として、発達障害や知的障害の患者をより良くサポートする看護師のためのトレーニングツールの開発に関わっています。

(出典・画像:豪abc

説明が伝わっていなかっただけで、実は部分麻酔だったという行き違いの可能性も察しますが、どちらにせよ、自ら伝えることが困難な本人からすれば恐ろしいことだったでしょう。

うちの子も話すことができないので、親の私にさえ伝わっていないことが多くあると思います。

基本的には小さな頃からうちの子をみてくれているかかりつけ医のところへ行きます。

しかし、そうでない病院に行ったときには、まず真っ先に、発達障害と知的障害があること、話せない、意思表示が難しい、感覚が鈍いことを伝えています。

重度の発達障害の人の中には伝えられないだけの人がいるのかも

(チャーリー)


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