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自閉症の女性のマスキング。自分が誰なのかわからなくなった

time 2020/12/21

この記事は約 4 分で読めます。

自閉症の女性のマスキング。自分が誰なのかわからなくなった

実際には自閉症であるのに、それを隠して、自閉症と診断されていない人がいます。
それはめずらしいことではありません。

40年間、私もまわりとうまくやっていくために、自閉症を隠してきました。
まわりの人たちの真似をしながら、私は生きてきました。

40代になって、正式に自閉症スペクトラム障害と診断されました。
そして、それまでしてきたことが「マスキング」「カモフラージュ」という言葉にあたるものだと知りました。

マスキング、カモフラージュ、それは強く意識しながら社会に合わせようと振る舞うことです。
他の人とうまくつながり、うまくやっていくことができるように、行います。

そうしてマスキングをする結果、自閉症だと気づかれない人がいるのです。
そのために、診断を受ける必要も長い時間なく、成人を過ぎてから診断される人もいます。

これは、実際には支援を必要としているかもしれない多くの未診断の自閉症の人がいる可能性を意味します。

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より多くのマスキングを行うほど、自閉症でないと思われます。
これが、自閉症と診断される女の子が少ない理由になっているかもしれない。
そして自閉症と診断されずに、別の診断をされてしまう可能性がある。

そう臨床心理学者スザンヌ・ミッドフォード博士は言います。

なお、自閉症と診断される女性が少ない理由については、さらなる研究は必要でしょう。

2017年の”the Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatry”で発表された研究では、自閉症スペクトラム障害の基準を満たしていても女の子は診断を受ける機会が少ない、ジェンダーバイアスがあるように見られることがわかっています。

自閉症の診断を専門とし「マスキング」についても熟知しているミッドフォード博士によれば、女の子はそれまでの日常生活で気づかれないようにしているといいます。
そして、自閉症はもともと男性優位の障害であるとも考えられていたために、自閉症の男の子が見せる特徴は知られていたものの、それとは異なる女の子の特徴については理解されず気づかれにくいとも考えられます。

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イエン・バーキスは作家であり、司会者、そして自閉症をかかえています。
マスキングが人生に大きく影響を与えてきた。
そして、多くの自閉症の女性がマスキングの達人となり、自閉症の特徴を見せないようにしたといいます。

「それは自分のアイデンティティを失うことを意味します。
本当につらいことです。

自閉症について社会が否定的に思っています。自閉症を差別しているのです。

社会がそうでなくなれば、自閉症の人はマスキングする必要性を感じなくなります。
あるがままの私でいいのだと思えるようになります」

また、女性が見せる自閉症のかたちを医師たちが理解できていない問題も挙げています。

「女の子はアイコンタクトしたり、想像力も豊かかもしれません。

どちらも、自閉症であることを否定するものではありませんが、
多くの医師は自閉症がさまざまなかたちで現れることを十分には理解できていません」

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バーキスはマスキングは疲れる、そしてパニックを起こしてしまう理由になるといいます。

学生だったころは学校ではずっとマスキングをして、家に帰るころにはパニックを起こしてしまうことがよくありました。
5年間、学校で生き抜くためにマスキングをしてきました。

「私は自分が誰なのか、わからなくなってしまいました。
25歳のときに、自分の性格をどうしたらいいのか考えました。
それから、自分が好きになった他の人の性格を取り入れるようにしました。

これも一種もマスキングだったと思います。

46歳になった今は、100パーセント本物の私です。

もう誰にどう思われようと気にしません。
ほとんどの人がそれでいいと言ってくれました。

一周回って、私は自分を誇れる自閉症の人となりました。

もう他の人のように振る舞う必要はありません。
私を含んで自閉症の人は、幸せで、仕事もできて、好かれる人間なんです」

バーキスは自閉症の女性について、メディアの正確な描写も必要だと指摘しています。

(出典:豪abc)(画像:Unsplash

誰でも、程度は違えどマスキングはしていると思います。

しかし、自分がわからなくなってしまうほど、パニックを起こしてしまうほどであれば、地獄だと思います。

あるがままの自分でよい。

誰もが誰もを尊重し、そう思える人が増える社会であることを願います。

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(チャーリー)

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