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自閉症の人をイエスと受け入れよう。あなたができる10のこと

time 2021/03/26

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症の人をイエスと受け入れよう。あなたができる10のこと

自閉症の人は世の中の仕組みや人の偏見や態度による目に見えない壁に直面することがよくあります。
自閉症の人は「ノー」とよく言われるのです。

4月の自閉症啓発月間にあわせて、アイルランドではスーパーのSuperValuと支援団体のAsIAmが共同で「Say Yes to Autism Acceptance(自閉症の人をイエスと受け入れよう)」を開始しました。

このキャンペーンの目的は、自閉症の人へたくさんの人から「イエス」と言ってもらうことです。
雇用へのイエス、教育へのイエス、そしてコミュニティへの参加へのイエス。
そうした変化を促すものです。

このキャンペーンでは、自閉症の人を受け入れる、イエスと言うための10の方法をまとめたガイドを、4月の世界自閉症月間中にSuperValuの店舗で配布します。

キャンペーンの一環としてAsIAmは寄付を募り、SNSで#AutismMonthSayYesタグでの投稿を呼びかけています。

アイルランドでは少なくとも65人に1人が自閉症です。
30万人近くが自閉症スペクトラムの人を家族にもっています。
自閉症の人たちは、すでにアイルランド中のコミュニティに貢献しています。

世界自閉症月間は、自閉症コミュニティを認識して祝福し、知識、理解、受容を拡大することで、より包括的なコミュニティを構築する機会となります。
AsIAmとSuperValuは、アイルランド国内でより包括的なコミュニティを構築しようと取り組んできました。

今回のキャンペーンについて、AsIAmのCEOであるアダム・ハリスはこう言います。

「世界自閉症月間は、よりインクルーシブな社会を実現するために、認識と理解を深めることを目的としています。

今年は、新型コロナウィルスが自閉症の人たちに与える影響が大きいことから、特に重要な意味を持つものになります。
多くの自閉症の人とそのご家族は、新型コロナによって有意義なサポートを受けることができなかったために、大きな困難を経験しました。
いつもの日常生活がくずれ、必要なサービスが閉鎖されたことで、長期に渡る影響を受けています。
自閉症の人たちは、この時期を乗り越えるために大きな支援を必要としています。

この恐ろしいパンデミックから抜け出して未来が見えてきたときに、私たちは以前の日常に戻ることは望んでいません。

私たちの多くは、幼い頃から「ノー」と言われ続けてきました。それに慣れてしまうくらいに。

新型コロナ以降、私たちはみんな、自閉症の人の扱いを見直すべきだと考えてきました。
私たちは、単に自閉症を知ってもらうだけではなく、自閉症の人たちを真に受け入れてほしいと考えます。
私たちの貢献を評価し、私たちのニーズを満たし、共に働く社会を作りたいのです」

SuperValuはアイルランド国内の自閉症の人たち、お客様、スタッフの自閉症に対する理解と認識を継続的に高めることで、自閉症に優しいお店としてリードしています。
SuperValuのマネージング・ディレクター、イアン・アレンはこう言います。

「AsIAmとのパートナーシップは非常に重要です。
アイルランドの店舗やコミュニティでAsIAmが行ってきたインパクトのある活動をさらに発展させることができることを大変誇りに思っています。

アイルランドをよりインクルーシブにするという我々のミッションを継続するために『Say Yes to Autism Acceptance』というガイドを4月中に全店舗で配布します。

このガイドは、自閉症の方とそのご家族をコミュニティがよりよくサポートできるよう、認識と理解を深め、実践的なガイダンスを提供することを目的としています。
また、AsIAmのサービスを支援するために寄付をしていただき、よりインクルーシブな社会の実現に向けてご協力をお願いします」

自閉症の人を受け入れ「イエス」と言うためにあなたができる10のこと。

  1. 明確に示そう
  2. 我慢強くなろう
  3. 手を差し伸べよう
  4. 環境が与える感覚に気を配ろう
  5. ギャップを埋めよう
  6. 受け入れよう
  7. 言葉遣いに気をつけよう
  8. 偏見やいじめをなくそう
  9. 相手から聞こう、学ぼう
  10. 相手のできることに目を向けよう

(出典・画像:アイルランドThe Connaught telegraph

世界では「知ろう、理解しよう」を超えて「受け入れよう、一緒に活躍しよう」というフェーズに入ってきています。

社会が良くなっていくというのはこういうことだろうと思います。

求めるのは、自閉症についての理解よりも受け入れてくれること

(チャーリー)


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