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自閉症の子どもたちの感覚や言語の問題を減らしていく料理教室

time 2022/03/14

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症の子どもたちの感覚や言語の問題を減らしていく料理教室

自閉症スペクトラムの子どもたちは、特定の感覚を好み、他の感覚(大きな音、特定の色、人が多すぎる)を避ける傾向があります。
同じことが食べ物にも当てはまります。
偏食の子もいれば、ぶどうやトマトが口の中で破裂する感覚に耐えられない子もいます。

特定の味、におい、温度、食感、外見に非常に敏感であることが多いのです。
そのため、特定の食べ物や食品群を避けたり、食事制限をしたりします。

感覚強化療法は、特定の体験が脳内のそうした反応を緩和するのに役立つという科学的根拠に基づくアプローチで、自閉症の人たちに日常的にさまざまな感覚刺激を与えます。

『Neural Plasticity』誌に引用された2016年の研究の要旨によると、1000人以上の参加者に行われた感覚強化療法では、「学習、記憶、不安、注意力、運動能力、食事、睡眠、感覚処理、自己認識、コミュニケーション、社会性、気分/自閉症行動など…幅広い症状で全体的に大きな利益が得られた」とあります。

2017年に「センサリークッキング」を始めたケイティ・マーウィンは、自閉症の子どもたちに料理の仕方を教えて、キッチンで感覚強化療法を行っています。

息子のニックが、ケイティがこれを始めたきっかけです。
12年前、マーウィンと夫のトッドは、社会活動や教育、セラピーを通じて自閉症の人の自立を支援する「Kids With Autism Can」という非営利団体を立ち上げました。

マーウィンは、ほとんど笑わなかった自分の息子が、キッチンで手伝いをすると明るくなることに気づきました。
そこで、障害のある子ども向けの料理教室を調べてみたのですが、見つからなかったため、自分でやってみることにしたのです。

マーウィンは息子のニック、そして非営利団体を通じて知り合った8人の子どもたちと一緒に始めました。

子どもたちは、最初から最後まで食事の準備をし、一緒に座って食事をします。
言語聴覚士と作業療法士も同席します。

「全部食べるように強制はしませんが、何か新しいことをやってみないかと誘います。
食べられないなら、匂いを嗅いだり、手に取って感じたりしてみない?と言うんです」

以前はマーウィンの自宅で行っていましたが、新型コロナウィルス感染拡大以降は、栄養士が開発した子ども向けレシピ配信サービスと提携し、フードボックスを家庭に届け、Zoomで料理教室を行っています。

「30歳の人も7歳の子もいますが、うまくいきます。
言葉を発しない子もいますが、親指を立ててくれたりして、はい と言ってくれたりするんです」

マーウィンは、州政府からの資金援助により、無料でこの教室を開催しています。

「私たちは、自閉症の子どもたちに、お金がかからず、難しくもない、前向きになれることを提供したかったのです」

センサリー・クッキングのウェブサイトには、レシピと動画が掲載されています。
動画は、作業療法士と言語聴覚士が考案した感覚と言語の2つの要素を含めたものになっています。

感覚コンポーネントでは、食感、味、におい、音に焦点を当てます。
パン作りのビデオでは、アーモンド粉と普通の小麦粉の質感を比較するように指示されるかもしれません。

言語要素には、質問をすることが含まれます。
生徒は小麦粉を使った食べ物、使っていない食べ物について話すように指示されるかもしれません。

センサリークッキングのコースは、3週間のセッションで構成されています。
セッションAでは、レシピの読み方、言語と感覚の要素、そして1、2品目の調理に焦点を当てます。
セッションBでは、音、味、匂いに浸り、新しいことに挑戦し、自立への一歩を踏み出します。
セッションCでは、参加者は食料品リストを作成し、直接またはオンラインで買い物をし、食料品の写真を撮り、動画を見て、料理やケーキを作り、完成した料理の写真を送ります。

「セッションCでは、寿司を作ることもありますよ」とマーウィンは言います。

最後に、生徒には修了証が渡されます。

(出典・画像:米PHOENIX NEW TIMES

料理は私もよくします。

多くのことが学べる機会だと、私もよく思います。

開発プロジェクトと変わりません。

自閉症の息子は大好きなパン作りを徹底的に研究しビジネスにした

(チャーリー)


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