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母親ときょうだいたちが作った自閉症の子向けのダンス教室

time 2022/06/20

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

母親ときょうだいたちが作った自閉症の子向けのダンス教室

毎週日曜日、生徒とボランティアの教師たちがダンスをします。
「フラワー・ペタルス・アダプティブ・ダンスカンパニー」は、話すことができない子も含め、自閉症のバレリーナたちが、多くのボランティア講師の動きを真似て学んでいます。

「私の娘もそうですが、多くの子どもたちが感覚を必要としているのです。
バレエや体を動かすアクティビティは、とても役に立ちます」

そう、娘が参加しているトマス・チャドウィックは言います。

エリカ・レイノルズが、娘のキャサリン、家族の友人であるアンドレア・シリオとその娘アンジェリカとでこのダンスクラスを主宰しています。

このダンスのプログラムを作るというアイデアは、それぞれ自閉症スペクトラムのきょうだいがいる16歳のキャサリンとアンジェリカがバレエを教えたいという思いがきっかけでした。
アンドレアはこう言います。

「娘たちは、
『自閉症や障害のある子どもたちが、踊りたいという気持ちを持っていることがわかった』
そう話していました。

そして、学校でボランティア活動を始めました。
『私たち2人ならできる』とそう言っていました。

自閉症のきょうだいと一緒に育ったという純粋な体験に勝るものはないでしょう。
それがきっかけで、このダンス教室を始めることになったのです」

エリカがスタジオを借りて、このクラスを始めました。
フェイスブックでこのことを伝えると、とても多くの子どもたちが参加を希望しました。
開始から1年足らずで、町内だけでなく周辺の自治体からも子どもたちが集まってくるようになりました。

自閉症スペクトラムの子どもを持つ親が、適切なプログラムを探すために遠くまで来ることはめずらしくありません。
チャドウィックは、娘を通わせるために遠くから車を走らせています。

「娘はもっと社交的になりたがっています。
学校には行っていますが、自由に遊ぶ機会が少ないのです。
ここのダンス教室はとても、良いものです」

先日の日曜日のクラスでは、観客の前で子どもたちはダンスを披露し、その後は風船やスナックを食べて自由な時間を楽しみました。

「ボランティアにとっても、子どもたちの反応が変わってくるのがわかるので、とてもいいと思います。
このようなプログラムが広まれば、地域社会全体がより包括的になります」

ボランティアの多くは、自閉症スペクトラムの子どもとあまり接したことがない人たちです。
学びながらよりよい先生になっていきます。

「私は何をすればいいのだろう?という感じだったのが、今ではバディを抱いて、一緒に踊っています。
ボランティアの多くは地元の人たち、地元の高校の生徒たちです」

そう、アンジェリカは言います。

感覚のニーズを満たし、話さない生徒のフラストレーションを認識する方法も理解した上で、ボランティアを指導し、クラスを運営しています。

「私は、身振り手振りから子どもたちを理解します。
気持ちを理解するのは難しいことではありません」

子どもたちの手の動きなどから、苛立ちを表す細かい点に気づくと言います。
ボランティアは、刺激になるような言葉を使わないように注意しながら行います。

言語病理学の修士号を取得中のエミリー・ベイツもインストラクターとして参加します。
ベイツは、子どもたちが新しいことに挑戦したり、手振りや言葉を使って心地よくコミュニケーションできるよう、手助けができます。
ふわふわのチュチュやヘッドバンドの感触など、思いもよらない感覚に挑戦する子どもたちを支援します。

「これらの感覚は、すべて新しいものです。
ですから、私たちは、子どもたちがパフォーマンスをするための本当に強力な基礎を築き、その新しいスキルを日常生活に持ち込めるように取り組んでいます」

(出典・画像:米greenwich time

めいっぱい楽しんで、大きく成長できそうですね。

子どもたちだけでなく、参加されているボランティアの方々も。

自閉症の私には難しいこともあったが、バレエが人生を豊かにした

(チャーリー)


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