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自閉症の女性はやっと診断され「許可証」を手に入れたと感じた

time 2022/12/11

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自閉症の女性はやっと診断され「許可証」を手に入れたと感じた

「幼い頃から、私はいつも『才能のある子ども』だと褒められていました」

そう、シフラ・デビッドは言います。
シフラは学習上の問題はなく、成績も優秀でした。

シフラの兄は、幼児期に自閉症スペクトラムと診断されています。
知的な課題もありました。
それがなかったので、両親はシフラを発達障害だとは考えませんでした。

しかしシフラは、とくに人付き合いに関して、自分とは何かが違うと感じていました。

「自分以外の誰もが、友情のためのルールを知っているような気がしたのです。
私は、彼らの社会的な合図を読み取るのが苦手でした。
派閥を理解できず、一貫した友人グループを維持することが非常に困難だと感じていました」

シフラは仲間から切り離されたように感じていました。
それが顕著になったのは、高校生の頃でした。

「私は、その場に溶け込むために、過剰なまでに適応しようとしたのです。
そして、それが私の精神衛生に大きな打撃を与えたのです」

大学時代、彼女はセラピストに会うようになり、最初の診断を受けました。

「当初、セラピストは、そう、あなたはうつ病と不安神経症ですね、と言いました。
専攻していた言語療法(小児発達障害に焦点をあてる)の授業を受けるまでは、その診断に疑問を持つ理由はありませんでした。
ADHDや自閉症スペクトラムの診断基準について学び始めたときに

『あ、ちょっと待って。私はそうなのかも』

そう感じました」

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しかし、自閉症の可能性があるという考えは、セラピストに言い出すには大げさかもしれないと感じ、シフラはADHDにだけ集中することにして、自閉症についてこれ以上調べるのは先延ばしにしました。

しばらくはそれでうまくいきました。
しかし、やがてADHDの治療では対処できない症状を経験していることがわかり、その症状が生活に支障をきたすようになりました。
そのため、もっとサポートが必要だと思うようになりました。

シフラは、医療機関に自閉症について相談し、自分たちが自閉症スペクトラムかもしれないという考えを伝え始めました。
しかし残念ながら、その大きな一歩はすぐに結果には結びつきませんでした。

「多くの人が考えるような自閉症スペクトラムの人たちとは私は違うからです」

シフラは3人の専門家に診てもらい、やっと自閉症の検査を受けることができました。
最初の精神科医は、シフラが双極性障害ではないかと疑い、気分安定薬を勧めました。

「私は砂糖の錠剤を飲んでいるような気がしました」

次の専門家は、シフラに「あなたは本当によく目を合わせている」「うまくいっているようだ」と言い、自閉症の可能性をすぐに否定しました。

シフラは、「それは関係ない 」と思ったことを覚えていると言います。

「自閉症の人すべてが同じように見えるわけではありませんし、自閉症はこうあるべきという固定観念が、診断されないでいる大きな理由です」

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シフラは大学で学んできて、自閉症にはいろいろな形があることをよく知っていました。
そのため、自分の診断をきちんとしてもらう決意がより一層強まりました。
3人目の専門家のところに行ったとき、シフラは検査を受ける決意を固めました。
自分の学歴を詳しく書いたバインダーを持参し、研究や逸話的な体験談を提供しました。

「どうか私のことを真剣に考えてください」

シフラは久しぶりに、きちんと話を聞いてもらえたと感じました。
そして、検査の日程が決まりました。
しかし、検査を担当する心理学者の予約が4カ月先まで取れないという問題がありました。
さらには、保険が適用されていてもそれは高額なものでした。

10時間に及ぶ検査の結果、シフラは自閉症スペクトラムであると診断されました。

「彼らは3つのテストをしました。
ADHDの検査と、自閉症の検査、それから一般的で包括的な精神医学の検査もやってくれました」

専門家による診断を経て、長年考えてきたことが証明されました。

「いつも混乱し、イライラしていた自分の人生にやっと答えが出ました」

そう安堵しました。
しかし思いがけず、シフラは悲しい気持ちにもなりました。
それは、自分が大丈夫ではないと気づくのにこれほど時間がかかってしまったという事実が大きかったようです。

「周りの人たち、先生、親、誰であれ、本当の意味で私を見ていなかったからです」

正式に自閉症の診断を受けたことで、シフラは自分自身をよりよくサポートすることができるようになりました。
シフラは生活の質を大きく変えました。
それは、診断によって自分自身と自分のニーズを支える最善の方法をよりよく理解できるようになったからです。

たとえば、シフラはなぜ自分がある状況下で特定の感情を持ったり、行動をとったりするのかを理解するためのより多くの文脈が与えられ、セラピストに相談する際にそれが役立ったといいます。
そして、より快適に、より充実した社会生活も送ることができるようになりました。
親しい友人の輪が小さくても構わないという事実を受け入れることができるようになったからです。
量より質を重視するようになったのです。

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正式な自閉症の診断がシフラにもたらしたもうひとつの効果は、それまで苦労していたセルフケアに関するものです。

「子どもの頃から、歯磨きは辛くてたまらなかったんです。
電動歯ブラシは音がうるさいし、感覚がおかしくなってしまうんです。
今は、マイルドな歯磨き粉と、とても静かな電動歯ブラシを使っています」

また、スーパーような刺激の強い環境では、ノイズキャンセリング機能付きの耳栓やサングラスを使って感覚をコントロールするようになりました。

「日々の生活に大きな影響を与えるとは思ってもみなかった、とても小さなことです」

正式な診断を受けたことで、シフラは、とても役に立つ対応をするための「許可証」のようなものを手に入れたと感じています。

「自分のことは自分が一番よく知っているのですから、もし誰かが自分の知識を否定してきたら、別の人を探せばいいんです。
誰かがあなたの話を聞いてくれるまで」

(出典:米POPSUGAR.)(画像:Pixabay

必要とされる方に適切な支援がなされるよう、正しい診断を願います。

自閉症の女性は研究でも多くが見過ごされてきた。米MIT研究

(チャーリー)

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