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世界の案内役となる発達障害者のぬいぐるみ

time 2016/10/11

この記事は約 5 分で読めます。

世界の案内役となる発達障害者のぬいぐるみ

多くの人が子どもの頃、やわらかなお気に入りのおもちゃを持っていました。

成長していくにつれて、それを棚の上に置いたままにしてしまいます。
しかし、自分のそばからそれをずっと離さない人もいます。

「ジェイミーとライオンというようにセットで私は知られています。」
27歳のジェレミー・ナイトは、4フィート(約1.2m)のやわらかいライオンのおもちゃと一緒に過ごしています。
「私は発達障害です。それが、考え方や感じ方が人とは違っていることの説明になります。
私にとっては普通の状況も混沌としています。

スーパーマーケットでの大きな音量の店内放送は、私にとっては戦争で使われる閃光弾と同じようなものです。

もっと世界が予測しやすいものであれば、私もうまくやっていけるはずなんですが。」

ジェイミーは毎晩、同じもの、パスタを食べるようにしています。
そして、ライオンを必ず横に座らせます。

「ライオンはおもちゃです。しかし、生きていると思わないわけにはいきません。」

まわりにあるものをもってくることで、自分のまわりの環境をいつも同じものにしようとしているのです。
このライオンがもっている、肌触り、においが、パニックになりそうになる前に落ち着かせてくれるのです。

「他の方法では、別のプレッシャーになります。

私の感じ方はときどき変わるんです。

自分の体と、心が離れてしまうような感じがする時もあります。

ライオンを抱きしめると、体と心が離れてしまうのを抑えてくれるんです。」

ブリストール大学のブルース・フッド教授によると、子どもの頃に好きだったやわらかくて心地よいものは、大人になってもそのままである場合があるといいます。ジェレミーがしているように。

「このようなことをする理由は、今なおはっきりとした解明はされていません。

しかし、自分を落ち着かせるため、慣れ親しんだものでいつもを取り戻すためと思われます。

例えば、歯医者ではそういったものがストレスをなくすために有用であることが明らかになっています。」

多くの人が、成長するにつれて離れていくようになりますが、発達障害の人はますますくっつくようになると教授は言います。

ライオンはいつもあったわけではありません。

過去にジェイミーは普通の人になろうとしました。
しかし、うまくいきませんでした。
なので、発達障害に打ち勝つのではなく、うまくつきあっていくことにしました。

昔は、ジェイミーが中学校に言っている間は、ライオンは家にいました。
成長するにつれて気持ちが変わってきました。
もっと一緒にいたくなってきたのです。

「大学に通っている間はいつも一緒にいました。

そして、有名になってしまいました。」

ジェイミーは発達障害で、話すことができませんでした。

しかし、ライオンをひざに乗せて、携帯でのメッセージやアプリを使ってコミュニケーションを行うことができました。
ジェイミーは手話も知っていたので、友だちは手話を学んでコミュケーションもできました。

家から出て仕事をするようになりました。外に出ている時には、ライオンに話しかけるのは最小限にしています。

「これを見た人の多くは驚くと思います。

しかし、実際にライオンは私の人生にとって大事なものです。

また、ライオンが目に入るので、みんな私をよく憶えてくれます。」

ライオンは、ジェイミーが居心地が悪くなった時に助けてくれるツールにもなります。
誰かがライオンを抱きしめると、ライオンは抱きしめ返してくれます。

このライオンのおもちゃは自分の一部だとジェイミーは言います。
それがないと、何かが欠けている感じがするのです。

世界の案内役となる発達障害者のぬいぐるみ l3

女優でコメディアンのティレー・ミルバーンも、豚のデルで落ち着くことができます。

20歳の時に、アスペルガー症候群と診断をされて、介護付き住宅に住んでいます。その時にパッチワークのこの豚をお店で買いました。
豚は、彼女の友だちでパートナーです。声は仕事の打ち合わせをしている時に生まれました。

「豚のデルはやわらかいおもちゃです。しかし、私にとってはそれ以上の存在です。

いつもいっしょです。

デルは私に親切で、声をかけてくれる初めてのおもちゃなんです。」

「ケアホームに住むようになって、その環境になれようとしました。

自由になることができなかったので、よく散歩をしました。

介護をしてくださる方や母とコミュケーションをするときに、デルが助けてくれていたのが始まりです。

母はよくデルに話しかけていました。デルに話をしてくれと頼んでいました。」

イベントにティレーとデルで現れると、コメディーコントを行ったり、サインや自身のコミックを販売したりします。
しかし、そこでデルが話すことはありません。

「デルに中毒になっているわけではありません。脅迫観念にとらわれているわけでもありません。

けれど時には、打ち合わせの間ずっと、デルはきわどいことを言い続けたりしますよ。」

いつも、人とは違う感じがしていて、外にでるとじろじろ見られることがあるのもわかっているとティレーは言います。
しかし、デルと一緒だと自分の状況を助けてくれるのです。

「じろじろ私を見る人に文句を言ったり、いやな感じで私を指差す人をみたりして、私は少し悪い人になったりします。

ときどき思います。そういう人たちも、じろじろ見られるようになってほしい。デルを持って外に出かけてみてほしいと。」

世界の案内役となる発達障害者のぬいぐるみ l2

別世界での案内役として、やわらかなおもちゃを使っているのです。
そのおもちゃは同じものは作れない、代えられないものなのです。

ジェイミーにとっても、ライオンをそばにおくことは、長い間、必要不可欠なことなのです。

「ずっとライオンは変わってきました。僕と同じです。

しかしきっと、いつかはいなくなってしまうと思います。

たぶん、いつか。

そうなってほしくはありませんが。」

(出典・画像:英BBC

 

落ち着く気持ちはよくわかります。

そのあたりは世界的にも、特に日本人は、かわいらしいものを大のおとなになっても好んで、人に見られても恥ずかしくなくなってきた感じがします。

だれでも、かわいらしい、やわらかいものは好きなんです。

変な見栄をはらずに正直になってきたんだと思います。そのほうが楽ですしね。

こういう方がいても、全くいいと思います。

やわらかい毛布を手放さない子どももいましたね。

つながって手に入ったブランケット

(チャーリー)

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