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自閉症の私もゲームを楽しめる。進むゲームのアクセシビリティ

time 2023/01/09

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自閉症の私もゲームを楽しめる。進むゲームのアクセシビリティ

ゲームスタジオが次のビッグタイトルを開発する際には、これまで見過ごされていたアクセシビリティにも、現在では注力されるようになりました。

ほんの10年前には、字幕のような単純なものさえなかったことは今では信じられません。

ゲームのアクセシビリティとは、観客が自分に合った方法でプレイできるように、ゲームの「効果」を変化させる設定や機能のことです。

色覚異常モード、コントローラーのリマッピング、高度なサウンド設定、画面上のテキストナレーション、ゲームの難易度など、さまざまな障害を持つ人々を支援するためのオプションが豊富が今は用意されています。

ローズのようなゲーマーは、こうした機能を頼りにしてプレイしています。

「最近では、自閉症がよく知られるようになりました。

なので、大きな音や点滅する光などが、自閉症のゲーマーである私にどんな影響があるのかは想像できると思います。

これらをオフにしたり、軽減したりする設定がないゲームは、私はプレイできません」

ローズは、ビデオゲームのアクセシビリティが最近は大幅に改善され、その多くが、同じく障害を持つ父親も助けてきたと言います。

「父は20年近く前に脳卒中を患い、そこから回復することができませんでした。

父にとって今、人生は家にあります。
マイクロソフト・フライト・シミュレーターは、お父さんに家の外の世界を体験させてくれています。

実際には海外旅行はもちろん、州をまたぐ旅行さえもできないでしょう。
しかし、ゲームではエルサレム上空を飛んでいます。

その4Kのゲーム画面は、父にとって最高の体験になっています。
父はXboxに感謝しています」

しかし、ローズはゲームスタジオはアクセシビリティに取り組んでいるものの、まだまだできることがあるはずだと言います。
そして、ゲームコミュニティーが障害者ゲーマーに対する態度を改善する必要があると述べています。

「私たちにとって、完璧なものになるには、まだ長い道のりがあります。
アクセシビリティに関するアイデアや機能をたくさん挙げることはできますが、現実には、ゲーマー側の姿勢を変えない限り、どれも実現することはできません。

ゲームコミュニティには、さまざまな職業の、さまざまな障害を持つ人たちが集まっています。

しかし、最も声が大きいのは、ゲームは自分のためだけのものと考えている特定の健常者のように見えます。

そして、開発者は売れると思うゲームを作る、それがビジネスです。
声高に主張するゲーマーがいれば、開発者はそのゲーマーに合わせます」

ゲーマーの声に熱心に耳を傾けているスタジオのひとつがユービーアイソフトです。

ユービーアイソフトモントリオールのアクセシビリティ担当シニアマネージャー、デビッド・ティサランドが10年前には存在しなかった部門を率いています。

「アクセシビリティとは、意図しない障壁や摩擦を取り除くことです。
ユービーアイソフトではゲーム開発においてますます当たり前のものになっています」

2017年以降、ティサランドは数々のユービーアイソフトのビッグタイトルに携わってきました。
また、ゲームプレイだけでなく、カスタマーサポート、ウェブサイト、マーケティング、ソーシャルメディアなども、アクセシビリティに関して考慮していると述べています。

「私たちの目標は、誰かが私たちのゲームについて知った瞬間から、そのゲームをプレイし終わった瞬間まで、アクセシブルな体験を提供することです。

たとえば、シューティングゲームでターゲットを正確に狙うことができない難しさなど、意図した困難については通常設定の体験からこれを取り除くようなことはしません。

このような場合、つまり一部の人にとってはアクセスしにくい体験については、そうした人たちが楽しめるように変更できないかと、設定オプションについて検討していきます」

すべての障壁をなくすためにはまだ進歩が必要だと言います。

「私たちは、障害を持つプレイヤーのコミュニティからのフィードバックに耳を傾け、より多くのプレイヤーを私たちの世界に迎え入れるために、さらに努力を重ねることを約束します」

(出典・画像:豪9news

ますます多くの人が楽しめるように、ゲームのこうした進化は本当にうれしく思います。

ゲームには本当に素晴らしい面がたくさんありますから。

ゲームに惹かれる自閉症の人にとって自分が表現されている重要性

(チャーリー)


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