
この記事が含む Q&A
- 自閉症スペクトラム障害がある若年成人がオンライン上で性的搾取のターゲットになりやすいのはなぜですか?
- 信頼を寄せる関係を悪用されやすく、自己保護が難しいためです。
- LGBTQや障害を持つ若者がサイバー犯罪の標的になるリスクを減らすためにできることは何ですか?
- 彼らとその家族がオンライン上の危険性について情報を持ち、注意喚起を行うことです。
米国では過去4年間でオンラインにおける子供の性的搾取が劇的に増加し、多くの人々がオンラインの捕食者による被害を受け続けています。
このような状況は誰にでも、どこでも起こり得ます。
そして、米テネシー州ドーバー市の市議会議員アレックス・ベルタによれば、「捕食者」は最近、さらに脆弱な集団、自閉症スペクトラム障害が診断された若年成人をターゲットにしています。
ベルタは2022年12月から市議会で活動していますが、そのキャリアの大部分をサイバーセキュリティ分野で過ごしてきました。
彼の多くの調査がダークウェブに関連しており、COVID-19パンデミックのピーク時に問題の傾向に気づき始めました。
「これまでにない形でコミュニティがダークウェブ上のフォーラムやチャットで結成され、子供ではなく18歳以上の自閉症の若者をターゲットにする動きが見られました。
これを止めなければならないと思いました」
数ヶ月前、ベルタは「自閉症スペクトラムオンライン保護法案」を作成し始めました。
この法案によれば、後見制度下にある自閉症の若年成人を対象としてオンラインプラットフォームでグルーミング(親密な関係を築くことを通じて信頼を得る行為)、セクスティング、搾取、セクストーション、トラフィッキング、性的操作を行うことが違法とされます。
ベルタは、法案の文言が18歳から25歳の後見下の若年成人に特に適用されると述べています。
オンラインの捕食者が「何度も何度もダークウェブのフォーラム投稿やチャットで言及しているため」だと指摘しています。
「後見制度下の若年成人は自分自身の世話をすることができないかもしれません。
彼らは親または保護者を持っており、捕食者は信頼される立場に自らを置きます。
そのため、彼らは家族の友人として信頼される一員になりつつ、実際には操っているのです」
この法案はまた、自閉症の若年成人を対象とするこのような活動を防ぎ、保護し、報告するための方針をオンラインプラットフォームが実施し、強化することも要求します。
最近大きな話題になっていますが、テネシー州の複数の学校が複数のソーシャルメディア企業に対して訴訟を行っています。それに通じるものです。
(出典:米WKRN)(画像:たーとるうぃず)
「彼らは家族の友人として信頼される一員になりつつ、実際には操っている」
こういうことがあることを知って、注意して頂くよう願います。
そのためには、まわりの人達がこういうことがあることをまず知らなければなりません。
知って、守って頂きたいと願います。
(チャーリー)