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発達障害の青年は動物園で働くことを目指す

time 2017/03/16

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発達障害の青年は動物園で働くことを目指す

ジェイコブ・スミスと動物との会話をすると、虎の皮膚も毛皮を同じように縞模様になっていること、
北極熊の皮膚は黒いと教えてくれます。
そして、動物の生息地がどこかも教えてくれます。
さらに質問をすると、ジェイコブはその動物が絶滅危惧種のリストに載っているかどうかも教えてくれます。
22歳のジェイコブは、子供のころから動物が大好きです。
ジェイコブは発達障害です。
発達障害の人によく見られるこだわりが情熱となり、ジェイコブは全国の動物園や水族館に行きました。
高校での最終学年では、米オレゴン動物園でボランティア活動も行いました。
「私は動物園や、動物園での教育や運営が大好きなんです。」
いつか、ジェイコブも動物園で働きたいと考えています。
しかし、この辺りの動物園での仕事を得ることは簡単ではありません。
そこで、ワシントンで行われる動物園職員の会議に出席するために資金を集めています。
そこでは、一週間に渡って、動物園の職員やボランティア、動物の飼育を学ぶ人たちが集まります。
この機会には、スミソニアン生物保護研究所の裏側を見るツアーもあります。
ジェイコブの母親のジェナナ・ベックは、ジェイコブは、最も話題にすることが多い絶滅危惧種の動物の見学をすることを楽しみにしているといいます。
「ジェイコブはこの10年間、私に絶滅危惧種の話をします。」
これらの絶滅のおそれのある動物の中には、この研究所が救おうと取り組んでいる、アジアの野生の馬、チーター、レッサーパンダがいます。
今まで、地球に住んでいたすべての動物種の99%が現在絶滅しています。
オランウータンやレッサーパンダもそうなると心配されています。
「不幸なことに、昨年もレッサーパンダの数は減りました。」
ジェイコブが言います。
ジェイコブがよく知っている絶滅危惧種の一つがホッキョクグマです。
ジェイコブは、父親と一緒に2年半の間、オレゴン動物園でボランティア活動をしました。
ヤギに餌をあげていない時には、ホッキョクグマの展示のそばに立って、地球で最も大きい肉食獣であることをお客さんに話していました。
ジェイコブは、ホッキョクグマのその一頭ががんで死んだことを聞いて悲しみました。
オレゴン動物園には、もうホッキョクグマは一頭しかいません。
はじめて行った動物園はジェイコブが生まれたところ、バトンルージュの動物園です。
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最初に家族が、ジェイコブが動物が好きなことを知ったのは、図書館から百科事典を借りて来た時でした。
「ジェイコブは、百科事典に夢中になりました。」
「ついには、図書館にお金を払って買いました。
ジェイコブが本を離さないのです。ずっと手にしていました。」
その後、8歳の頃に、サファリパークに行きました。
ジェイコブは、アーカンソー州のジェントリーで好きな動物園のドライブスルーサファリで、ジェイコブはさまざまな種類のレイヨウの名前を言いました。
「それはニャラ。」「それはクドゥー。」
本を見ると、母親はジェイコブが正しく動物の種類の名を言っていることがわかりました。
そして母親は、動物についての本をたくさん購入するようになりました。
ジェイコブが子どもの頃に、母親のベックは発達障害者の支援活動も行うようになりました。
非営利団体を共同設立し、議会へ発達障害の原因や治療法に関する研究資金を増やすような活動も行いました。
一方でジェイコブは、どんどん動物の知識を増やしていきました。
大量の本やDVDに加えて、ジェイコブはネットで学んでいきました。
ジェイコブは、シマウマとレイヨウの交配種のようにもみえるオカピの動画をYoutubeで見ています。
(オカピはキリンの仲間だとジェイコブは教えてくれました。)
ジェイコブは子供の頃は、水族館、サーカス、ロデオに行くことも好きでした。
しかし、サーカスでの像についてのドキュメンタリーを見てからは、ジェイコブの心は変わりました。
「動物は人間の娯楽のためだけに、利用されるべきではないと思います。」
ジェイコムは動物園の仕事ができるように取り組みを続けています。
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(出典・画像:米EAST OREGONIAN
好きなことをしている人には、かないません。
これまでに身に着けた知識、そして動物への愛。
是非、夢をかなえて頂きたいと思います。
 
動物園で働いたものの、難しい状況になってしまった方がいました。
英国の動物園で発達障害の青年に起きた問題

(チャーリー)


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