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発達障害の息子のもう一人の親になった先生

time 2017/03/23

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発達障害の息子のもう一人の親になった先生

受け入れることを学ぶ指導を行って、センタービル小学校の先生、テレサ・サンダースの生徒たちと8歳のネイサン・ジョンソンの人生は変わりました。
ネイサンを助ける一つの方法として、サンダース先生はウェストサイド高校のアメリカンフットボールの選手たちに小学校にいるネイサンのところに訪れてもらう機会を作りました。
ネイサンは今は小学校2年生。
昨年、高機能自閉症と診断をされました。
そのために、学校生活は難しい状況で、他の子供たちから、からかわれたりしていました。
「アメリカンフットボールの選手たちがここに来て、ネイサンと一緒に歩いたりして過ごすことで、ネイサンは大事な存在だとわかってくれるはずだと考えました。
ネイサンの気持ちと勇気、そして自尊心を高めてくれるはずだと思いました。」
サンダース先生はそう言います。
「そして、そうなったようです。
ネイサンは本当に喜んでいました。
誰から見ても、ネイサンは変わったようでした。
そして、ネイサンはただ障害のある子なのではなくて、すごい子どもだということをみんなが知ったはずです。」
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校庭を何周かした後に、ネイサンはアメリカンフットボールの選手である高校生のオスビーの手をつかんでいっしょに、スクラムを組みました。
オスビーたち選手と子どもたちは、一緒になって走り回ります。
ネイサンも笑顔をみせて走りました。
「目を見張る光景でした。
たくさんの子どもたちにとっても、学ぶ必要がありました。
こうしたことが出来てうれしく思います。
ネイサンはそのままで、ここにいればいいんです。
ネイサン自身も人と違うことは問題でないことがわかったと思います。
まわりには、やさしい子どもたちがいることもわかったと思います。
みんな、それぞれが大事な存在なんです。」
ネイサンも、フットボールの選手たちと一緒に走ることができて幸せだったと言います。
「すごかったです。」 f6
ネイサンの母親、カレン・ジョンソンは、息子のネイサンは見知らぬ人には普通だと言います。
しかし、ネイサンの行動や何かを言われた時に激怒する反応を見ると、多くの人は仲良くなることが難しい反抗的な子どもとして捉えるようになると言います。
そして、子どもたちはネイサンの反応を見たくて、馬鹿にするようになります。
「息子のネイサンには付き合える友だちはいませんでした。」
授業中やランニングクラブでの活動で、ネイサンに目をつけた子どもたちがいました。
サンダース先生はそれに気づき、やめさせるように行動を起こしました。
ネイサンが受け入れられるように、クラスでは、人と違うことは全く問題ではないことを伝えていきました。
しかし、2学期になるとネイサンより上級の3年生や4年生がネイサンをからかっているのを目にしました。
道徳の授業や上級生の先生の支援も得て、学校の友だちがもっと仲良くなるようにしていきました。
そうして、ネイサンがからかわれることはなくなりました。
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「サンダース先生は、息子のネイサンにとって本当に素晴らしい先生です。
先生が息子を守ってくれました。
息子には、学校で安心していられること、自分が爆発する心配をしなくてよいことが必要でした。
先生はうまくやってくれました。息子が安心できるようになりました。
先生は、息子をからかうことを誰にもさせないようにしてくれました。」
そう、母親のカレンは話します。
サンダース先生と常に連絡をとりあい、息子のネイサンの状況をお互いに知ることで、不安が減ったと母親のカレンは言います。
「本当によくなったと思います。
息子を育ててくれるもう一人の親ができたように感じています。」
これまでは、週に一度のランニングクラブの活動の時には、母親のネイサンは学校の外にあるテーブルの下に座って、息子がうまくやっているがどうかを心配して見守っていました。
しかし、数ヶ月が過ぎると、もう心配することはなくなりました。
息子のネイサンがフットボールの高校生選手たちと走っているのを見て、息子がみんなに受け入れられるようになったことを知り、本当にうれしく思っています。
「私にとっても、うれしくなります。
この厳しい世界でも、息子はうまくやっていけるはずです。」
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(出典・画像:米Independent Mail
自分の子どものもう一人の親と思えるような先生。
こんな先生には本当に感謝ですね。
親も、時には、勇気と誠意をもって学校や先生に行動を起こさなければならない時があります。
そうして、学校や先生に知って頂くことで、変わることもあるかもしれません。
学校でも苦労することは少なくありません。
発達障害の子で母親は学校からも責められる

(チャーリー)


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