発達障害の子がかかえる困難を克服するための方法をみつけることは、親、教育関係者、介護福祉関係者にとっての願いです。
すごい、お人形ごっこが、重要な役割を果たすことが証拠を持って示されました。
すごいお人形ごっごで遊ぶことで、子どもたちが自信をつけると研究者は考えています。
英サセックス大学のウィリアム・ファールとニコラ・ユイル、スイスチューリッヒ工科大学のスティーブ・ヒンスキによれば、発達障害の子どもたちは、社会的な困難、まわりとのやりとりに苦労をかかえていることが多いといいます。
ファールとユイルは、「すごい騎士のお城」などのおもちゃセットが、どのようにして発達障害の子どもたちを助けて、療育方法となるのかについて研究を行いました。
より、やりとりをさせようとすることは、発達障害の子どもたちが自信をもつこと、協力することを促進させます。
それは子どもたちが、どうすればやりとりができるのか理解しやすくなることにつながるためです。
子どもとテクノロジー研究室の研究員を含む、サセックス大学の研究チームは、the International Journal of Arts and Technology誌で発表しました。
その論文では、塔、堀、胸飾り、そしてお人形のいる騎士のお城で遊ぶ、子どもたちの様子を述べています。
研究チームは騎士のお城に無線LANとRFID（無線識別タグ）をつけました。
そうして、「すごい騎士のお城」をつくりました。
これにより、お城やお人形が、子どもたちの遊びにあわせて、音を出したり、動いたいるす、反応する「すごい」ものになりました。
研究者たちは、そのお城で遊ぶ発達障害の子どもたちの協力を得て、そのお城の効果を測りました。
その結果、このように反応するセットが、発達障害の子どもたちのものへの興味やものを楽しむことを強めたこと、
そして、一緒に他の子どもと遊んでいる場合には、やりとりするのが増えることが明らかになりました。
他の子どもと一緒に遊ぶ時間も増やしたということです。
この反応するすごい騎士のお城では、一人で遊ぶ時間が少ないものとなりました。
このすごい騎士のお城では、お人形と遊ぶことも多くなったということです。
発達障害の子が直面する大きな問題の一つは、周りの世界を理解することです。
コントロールができない状況に、毎日不安に過ごしています。
このお城のセットであれば、コントロールすることができます。
安心して、周りの世界を理解することが可能になります。
このすごいおもちゃセットでは、子どもたちに反応するシステムが組み込まれているので、子どもたちの遊び方にあわせて変化することができます。
研究者たちは、発達障害の子どもたちが遊べる新しい扉をひらくものだと期待しています。
感覚を調整できるようになることは、多くの場面で発達障害の子どもたちを助けます。
そして、毎日の生活もよくするはずです。
このすごいおもちゃセットによって、発達障害の子どもたちの孤独感を減らし、ものの扱い方を理解することも増えて、他の人たちとの関係もよくなると研究たちは期待しています。
発達障害の子どもたちは、楽しくやりとりができるこの新しいツールを利用することで、まわりの環境と自分をよりよい関係にすることができようになります。
将来、この研究と開発が、発達障害の子どもたちの世界を変える可能性があると結論づけています。
（出典：米VR FITNESS INSIDER）（画像：EU ERCIM NEWS）
小さいですが、世界があって人がいます。
それらが反応するものであれば、興味をもって遊べて、現実の自分のまわりの世界や人ととの練習になりそうです。
いろいろな研究が進んで、それを目にする機会が増えると、すぐに使えそうに思えるものもありますね。
こんなゲームも開発されています。
発達障害児が視線を合わせ表情を学ぶゲーム
（チャーリー）
