スクールバスが来ました。乗り込みます。
英自閉症協会が新たな動画を公開しています。
一人の発達障害の女の子の日常生活で抱える困難を伝えるものです。
こんな困難をかかえているんだということがわかります。
動画は次のように続いていきます。
やぁ、こんにちは。
バスに乗り込むと運転手さんが挨拶をしてきます。
返事をしようと頑張りましたが、返事をすることができませんでした。
一緒にバスに乗っていた少年が話しかけてきます。
「君の得意は何？計算すること？」
何も答えることができません。
大丈夫かい？
何も話し返すことができません。
バスから降りても、運転手さんの幻覚が現れます。
大丈夫かい？
やぁ、こんにちは。
一緒に乗っていた少年もまた現れます。
同じことを言ってきます。
「君の得意は何？」
バスを降りて学校に向かって歩いている間も、頭はいっぱいです。
いっぱいの頭で学校へ向かって歩きます。
きちんと前を見て歩くことなんてできません。
危ない！
バイクとぶつかりそうになりました。
何してるんだ！死にたいのか！どこ見てるんだ！
ようやく学校に着くと、アイススケートの授業がはじまりました。女の子が話しかけてきます。
アイスリンクには、ぶつかりそうになったバイクのおじさんの幻覚が見えます。
次から次へと頭がいっぱいです。
たくさんの人たちが目の前に現れてきました。
たくさんの人です。もう泣きそうです。頭がいっぱいです。
大丈夫？
全ては、発達障害の彼女の頭の中で起きていました。まわりに人はいません。
（出典・画像：英自閉症協会）
発達障害の子どもの、日常の苦労を伝えています。
こういった困難が毎日です。ずっとです。こういう世界に住んでいるのです。
当人でなくても理解できるような問題は、このように動画にして伝えることができますが、
理解できない問題、気づいていない問題もあると思います。
自分の子どもでも、大きくなっても、わからないことがたくさんあります。
なぜ、こんなことをするのか？
なぜ、泣いているのか？
なぜ、怒っているのか？
わかりたいとは思いますが、わからないので、お互いの負担にならない程度に、少なくとも寄り添っていきたいとは思ってきました。
これからもそうします。できれば、もっとわかりたいとも思っています。
こんな動画もあります。
自閉症を体験する３６０度VR動画
（チャーリー）
