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「発達障害」の子と家族は、ただの子と家族

time 2017/05/28

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

「発達障害」の子と家族は、ただの子と家族

昨年、私は小学3年の息子が他の子とは違うことに気づきました。
息子の友だちは、遊び場で皮肉や冗談を言い合っていました。
私の息子には、それらの意味が理解できていませんでした。
息子は、先生の言うことでもトラブルを起こすことがありました。
息子の友だちや弟が成長していく中で、いろいろなことを楽しんでみる一方で、息子は軍の階級ごとの賃金に興味をもって、それを暗記していました。息子はベトナム戦争と武器の歴史についての本をかじりつくようにして見ていました。
大好きになった兵士についてのことを覚えて、繰り返し話しました。
何度も何度も。
息子の友だちは、飽きてしまって、離れていってしまいました。
すると、息子は別の本を読んで、同じことを繰り返しました。
息子は、大きな音がすると、怒り始めました。
大砲の音がするかもしれないといって、サーカスに観に行くのも断りました。
痛みにはとても敏感です。
しかし、のどがかわいたり、空腹であることが、わかりません。
そして、赤ちゃんのおしゃぶりを手に持っています。
私の息子は発達障害です。
私は、それが現実であることを理解していました。
しかし、私がこのことを話したのは親友とネットのチャットだけでした。
祖父母もそのことを知りませんでした。
決してそのことは伝えていませんでした。
私は息子を育てることに不安はありませんでした。
私たち家族は、困難に思うことよりも、息子がもつユニークなところを祝ってきました。
私は、変わっている息子が、他の誰かになってほしいと思うこともありませんでした。
私が恐れていたのは、息子について人に話すことでした。
私がそれを言ったら、どうなりますか?
あなたが知ったとして、息子とゆっくり話をしてくれますか?
息子のことが怖くなったりしませんか?
もっとひどくて、話をしてもわからないと思って、息子と話すのをやめたりしませんか?
息子は敏感です。
友だちがほしいのです。
無視をされるとつぶれてしまいます。
あなたが知ったら、他の子どもと同じように、見て、話をしてくれますか?
私が、息子の発達障害のことを話したら、私たち家族は「発達障害の子をかかえる家族」になってしまいませんか?
私たちは、旅行やハイキングが大好きな家族です。
自家製ケーキを作って祝ったり、アニメのように大声で話をしたりする家族です。
それぞれの面をもつ家族であることを理解してくれますか?
それとも「発達障害の子の家族」とだけ、私たちの家族を思いますか?
私は発達障害の子の母にならなければ、いけないのですか?
私は人が勝手に思うようなことが、できない人にはなりたくありません。
私は他の母親と同じように、子どもたちがもっている可能性を、できるかぎり引き出そうと子どもを育てている女性です。ただの母です。
私は、息子が発達障害だということを言って、他の人たちが反応することを望んでいなかったのです。
なので、私は息子が発達障害だと診断をされてから、そのことは誰にも言わないと決心したのです。
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しかし息子には、どうしていろいろな困難をかかえるのか理解する必要がありました。
それを、人に話すための方法は必要でした。
そのために、私は息子には発達障害であることを伝えました。
言葉を与えたのです。
高機能自閉症の子どもの様子を美しくわかりやすく伝えた子ども向けの本「ねこはみんなアスペルガー症候群」を使って教えました。
それを伝えることで、私だけの秘密ではなくなりました。
息子はそれを受け止め、分かち合い、調べたりするようになりました。
息子はこれまで、私たちの社会の中での「ラベル」の重みや意味や、私たちがどういう存在であるかを広く伝えることにより起きる危険性なども知りませんでした。
しかし、これから必要な支援を受けていくためには、発達障害という言葉は、息子の助けになるものです。
息子はそれから、その本を数日間、手放しませんでした。
発達障害であることを知った最初の晩、息子はそれぞれのきょうだいに、一緒にこの本を読まないかとたずねていました。
私は、子どもたちが集まって、一緒に笑っているのを見ることができました。
子どもたちは、いくつかのページで大声を出しています。
「はい、君はそれをしている!」
「本当なの?それが難しいの?」
息子は大きくうなずいています。
息子は、私に家族全員と私がこれまでずっと話していなかった人たちにも、発達障害であることを伝えて欲しいと頼んできました。
発達障害という言葉は、息子の世界を理解するのに手助けになるものです。
息子は、その言葉で少し受け入れられたように感じています。
息子はとても友だちを欲しがっていました。
友だちづくりの方法にもなります。
「これが僕が違う理由」
「こういうことが、僕は得意」
そう言える方法が必要だったのです。
息子がもつユニークな個性で、友だちができるようになったと言います。
もう、私たちは、広い世界に出てきました。
私は、家族についてもっとも重要な事実の一つを、もうみんなに伝えています。
息子のために、私はみんなを信頼します。
もしあなたが私の発達障害の息子を見たら、ミリタリーの歴史が大好きで、ハリー・ポッターの映画を家族みんなで見たいと思っている、ただの子どもだと理解してくれることを願っています。
一人の発達障害の子とたくさんのきょうだいがいる、私たちはただの家族です。
(出典:The Daily Tribune)(画像:Pixabay
「ただの子ども」「私たちはただの家族」
同感です。気楽にいきたいものです。
しかし、まだ理解していなくてもしかたのない、子どもたちに学校で囲まれて過ごすきょうだいのことを考えると、
きょうだいの友だちには、うちの発達障害の子を見せないようにと思う自分がいます。
小さいうちから理解が広がって、こんなふうに思うことや、私のような人が減ればいいなと思います。
多くの子どもに見てほしい発達障害のアニメ

(チャーリー)


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