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自分自身も発達障害の博士が療育施設を作る

time 2017/08/12

この記事は約 5 分で読めます。

自分自身も発達障害の博士が療育施設を作る

クレア・エヴァンスーウィリアムズ博士は3年前に自身も発達障害と診断されました。
それは博士にとって、大きな救いでした。

多くの正しい診断がなされなかった発達障害の成人と同じく、35歳のクレア博士はどうして自分が生きていくのに、こんなに困難を感じているのかずっと疑問に思っていました。

「私は月で生活をしているような感じでした。

自分を客観的に見ることはできていました。
私自身に大きな問題はないと考える一方で、生きていくのが厳しいと感じていました。

まわりの人との関係において苦労をしていました。
まるで私が外国語を話しているかのように、まわりの人は私を見ました。
人の話すジョークもわかりませんでした。」

そうクレア博士は言います。

クレア博士は臨床心理学者です。
発達障害に関連する専門家の一人です。

スコットランドに初めての発達障害の方に向けた医療拠点を作りたいと考えています。

クレア博士はイギリス国営の国民保健サービスの機関に勤務しながら、スコットランドに発達障害の成人向けの医療サービスがないことを問題だと考えてきました。

「発達障害の成人に向けた現在のサービスの状況には問題があります。
メンタルヘルスとしてサービスを提供する側の人の大多数は、発達障害の成人についての基本的な知識もなく理解もできていません。」

発達障害は出生時から起きている、脳のネットワークの違いによるもので、うつ病のようなメンタルヘルスの問題ではありません。

そして、発達障害の成人は必要な治療をうけるための正しい診断を受けることができていないこともあります。

特に女性の自閉症の場合には、これまでの研究の多くの男性の自閉症についてのデータとは異なるものです。

1944年にハンス・アスペルガーが自閉症を初めて定義したときには、女性や女の子はならない、男性のみがなると説明されていました。

アスペルガーの自閉症についての定義には、
共感の欠如、友情をつくる能力が低い、一方通行の会話、つよいこだわり、不器用な動作
があります。

自閉症の女性や女の子は、人とのかかわりを行うため、それらの定義を隠してしまいます。

しかし、日々の生活には深刻な影響を与え、精神衛生上の問題を引き起こすリスクは存在しています。
予期せぬ事態への対応や、日常で求められる人間関係、不安への対処に問題が生じます。

クレア博士が子どもだったころは、自閉症はほとんど知られていませんでした。

そして、クレアはとても明るい女の子でした。

しかし、兆候はありました。

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クレアには、つよいこだわりがありました。
人形のセットを全部そろえるというような、完璧にコレクションすることにこだわりました。

小学校では、人間関係に苦労をしました。
クレアと同じく馬が大好きな子が、たった一人の親しい友だちでした。

高校生になっても難しい状況でした。

「私はとにかく混乱しました。
どの女の子のグループに入っていいのか、わかりませんでした。

どうにか、まわりと一緒になるように、自分自身を演じました。
人気者になれたようにも思えましたが、本当の自分ではないので、本当はとても寂しく感じました。

私は演じていたんです。」

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クレアは、交換留学で米コロラド州デンバーで学んだこともあります。
アメリカでは、イギリス人のクレアは外国人であることから、外国人としてクレアが持っている違いが受け入れられました。

英ストラスクライド大学で心理学を勉強していた頃、クレアは失読症、そして嚥下障害があると診断をされました。

実際には、クレアはどちらでもありませんでした。

クレアが博士課程で、自閉症の人について学んでいると、自分がもっている、かかえていることと共通しているのがわかりました。

しかし、
「私は、まわりの人と関係を築くことができていました。」

クレア博士は、自らが発達障害、自閉症と診断をされることを恐れていました。

心理学者としてのキャリアを積むことができなくなると考えました。
しかし、指導をうけた先生からは、自閉症であることはむしろ強みになると言われました。

そうして、イギリス国営の国民保健サービスの機関に勤務し、
これからは、イギリス・オーティズム・アカデミーの設立に自らを捧げます。

「これまでのシステムから飛び出して、もっと違うやり方ができると感じています。

私は、私自身についてみんなに共有します。
臨床心理学者としての専門知識だけでなく、自らが自閉症の成人としての専門知識もあります。

何が効果的なのかもわかっています。
子どもたちに求められること、30代の女性に求められること、50代の男性に求められること、それらは全く異なるのです。」

クレア博士は、発達障害の成人への治療についての理論モデルを開発しています。
このアカデミーは、1万6千平方メートルの敷地をもつ治療センターになります。
馬、犬、ヤギ、にわとりなどがいます。療育やトレーニング、研究が行われます。

クレア博士は必要な資金調達を現在行っているところで、イギリス全国から支援があり、1年以内にも開設できる見込みだそうです。

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(出典・画像:英Daily Record

相手のことがよくわかったら、適切な対応が行えやすくなるものとやはり思います。

うちの子どもとずっとつきあっていますが、わからないことばかりです。

もっとわかりたいと思いながら、もうずいぶん時が過ぎてしまいました。

 

馬はとてもいいようです。

1分間に百歩。発達障害の子に効く乗馬療法

(チャーリー)

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