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学校に行くのをやめて、発達障害の子たちが自宅学習で幸せになる

time 2018/02/03

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学校に行くのをやめて、発達障害の子たちが自宅学習で幸せになる

11歳のシャルロット・ダントンと9歳の弟のジョセフは、iPad、ミニゴルフ、側転が大好きです。
そして、二人とも発達障害のために話すことに困難をかかえていて、学校では苦労をしていました。
母親のソニヤは教育システムが二人には合ったものになっていなく、必要とする支援を提供できていないとも考えて、自宅で学習させるようになりました。
オーストラリアでは、こうした親たちが増えています。
「今までも考えていなかったわけではありません。しかし、いつも働いていて忙しかったので。」
そう母親のソニアは言います。

「しかし、子どもたちの状況にはもう耐えられませんでした。
子どもを中心に考えることにしました。
誰も私たちを助けてくれる感じもしなかったので。
実際、これまでに良い先生はわずかですがいました。支援してくれる人もです。
しかし、十分ではありませんでした。」
母親のソニアは、学校でのジョセフの苦労が減ることがなかったため、行動を起こしたと言います。
「ジョセフは私に、つらいことを伝えていました。
1年半にもわたって、肉体的にも精神的にもいじめをうけていました。ますます悪化するばかりでした。」
自宅で学習させることにしたのは、正しい判断だったと言います。
「息子のジョセフを知っている人は、息子がどれほど変わったか、幸せにそうになったかと私に言ってくれます。
学校から逃げ帰ってきて泣いている子がいます。学校に行くことを嫌がっている子がいます。
それは問題が起きているのです。」

発達障害の子どもを自宅で学習させている親たちは、子どもたちは学校では孤立していると話します。
自分の発達障害の子は、他の子どもたちの教室からは離されていたという親もいます。
また、学校は発達障害の子どもたちの不安や感覚の問題に対応できていないと感じているという親もいます。
オーストラリア緑の党の教育と福祉の広報担当であるアリソン・ザモンは、特別な支援を必要とする子どもたちには、十分な支援が行われていないために、親たちは自宅学習を選択せざるを得なくなっていると言います。
「自宅で学習することを選択する親たちが増えています。
そうするしかなかったのです。
とても心配なことです。対処しなければならない大きな問題です。」
アリソンは、これは先生たちの問題ではなく、公立学校のシステムが問題だといいます。
「先生たちは信じられないほどのたくさんの難しい仕事を、しなければならなくなっているのです。
学期ごとに内容が変わる授業を行い、子どもたちをいろいろな問題から守り、メンタルヘルスに気を配らなければならない、
たくさんの期待がされています。」

多くの場合、一人の先生で30人程度の子どものクラスを担当するために、発達障害の子に必要な注意をすることができていないと言います。
オーストラリア教育省では、自宅学習が増加していることは発表しているものの、公式な統計をとっていないためにその数までは発表できないとしています。
教育省では、重度の特別支援を必要とする子には、必要なカリキュラムが組まれ、さらなる支援を行うと伝えています。
「公立学校では、障害のある学生に対してさまざまな学習プログラムが提供されてます。
さらに、子どもが必要とする支援にあわせて学習プログラムを調整し、必要とする発達障害の子どもたちそれぞれに対して、公立学校に追加予算の実施を行います。」
オーストラリア教育省は、2020年までに16の新しい支援プログラムも実施すると発表しています。
(出典・画像:豪abc

自宅での学習、ホームスクーリングが積極的に選べる選択肢になればと思います。
電話もなかったような時代では、子どもたちに集まってもらわないと何を伝えることもできませんでした。
しかし、ネットがある今、集まらなくても多くのことができると思います。
人が集まる。集まった中で学べることがある。
たしかにそうでしょう。
しかし、集まったから、ひどい目に合う、命まで危険になる。
ことも起きているわけですから、
しかたない選択ではなく、積極的に、「集まらない」「行かない」「家で学ぶ」選択ができるようになればと思います。
もう、そういう時代だと思います。
インクルーシブ教育がつらい親子も多い現実

(チャーリー)

 


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