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発達障害の子の中には場所が違うと誰だかわからなくなる子もいる

time 2018/10/11

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発達障害の子の中には場所が違うと誰だかわからなくなる子もいる

発達障害の子の中には、人の顔を認識することに困難をかかえる子もいます。
世界保健機関(WHO)によれば、160人に一人の子が自閉症スペクトラム障害です。
インド国内では、68人に一人となっています。
自閉症スペクトラム障害は、脳神経に影響を与え、認知、感情および、身体機能に影響を及ぼす発達障害です。
話すことができても、社会的スキルやコミュニケーションに困難をかかえます。
そして、それぞれの人ごとに症状や抱える困難は異なります。
自閉症スペクトラム障害について知っている人でも、そうした人が見せる行動について完全に理解できることはないでしょう。
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イギリスのジョン・ロバーツの娘のキヤは、2歳のときに自閉症スペクトラム障害と診断をされました。
それ以来、ジョンは自閉症スペクトラム障害について研究をし、啓蒙活動にも取り組んでいます。
ジョンはSNSにこう投稿をしています。
「娘は学校が大好きです。
写真で見れば、先生や友だちの名前を言うことができます。
しかし、公園やお店で先生や友だちに会っても、誰だかわからず、まるで知らない人のような態度になります。」
発達障害の子の中には、このように人の顔を認識するのに困難をかかえる子がいます。
ジョンの投稿に対してこうコメントがされています。
「私の娘も同じです。
保育園には、とても仲良しの親友がいます。
しかし、違う場所でその親友に会っても、まるで知らない人のような様子でした。
場所と人とを関連づけて娘は認識しているのだと、私は思いました。」
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児童心理学のダレンドラ・カマル博士は、この行動についてこう言います。
「発達障害の子はそれぞれが異なります。
人の顔を認識するのに困難をかかえる発達障害の子がいます。
そして、それは複数の理由があるかもしれません。
『特定の状況下で人に会った場合には、誰だかわかる』
それは発達障害の子に限った話ではないでしょう。
たとえば私たちも何かを見たときに、それに関連する過去のことが思い出されたりします。
発達障害の子たちにとっても、その人が誰なのかを理解し記憶することが、まわりの状況とセットになったほうが行いやすいのです。
そのため、自宅でできるようになったことでも、自宅ではない場所ではできないこともあります。
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そして、他の理由として考えられるのは、その状況下では、その人と交流したいと思えないのかもしれません。
例えば、学校のクラスメイト、教室で一緒でも友人とは思っていないかもしれません。
そうした場合には、コミュニケーションに困難をかかえる発達障害の子は、教室の外で、無理をして交流をしたいとは思わないはずです。
なので、知っていても、知らないような態度になるのかもしれません。」
人の顔の認識に困難をかかえる発達障害の子に行える簡単なサポート方法は、身長、動き、服など顔だけでない特徴を使って人を見て、覚えることを促すことです。
また、写真を頻繁に見せて名前を教えてあげてください。また写真を使って名前あてゲームをしたりするのも良いはずです。
(出典:インドIndia Express)(画像:Pixabay
うちの子も、知っているはずだろう人と会っても、いつもと違う場で会うとまるで覚えていないような様子であったり、
小さかった頃には、私が1週間ほどの出張から帰ってきて家ではなく外で出迎えてもらうと、まるで私のことを知らないような素振りで心配になったことが思い出されました。
うちの子は基本ニコニコしていることが多く、見知らぬ人に対してもそうなので、知っている人が見知らぬ人扱いされてもそんなに嫌な気分にはならないことは救いです。
シチュエーション、状況と人の認識が深く関わっていたことは、うちの子との経験ではなるほどと思います。
うまく対応をしている発達障害の子たちは強い不安をかかえている

(チャーリー)


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