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45歳で発達障害と診断をされた女性は世界で活躍するオペラ歌手

time 2019/01/23

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45歳で発達障害と診断をされた女性は世界で活躍するオペラ歌手

彼女はチャールズ皇太子や大統領、王族の前、そして世界中のコンサートホールやオペラハウスで歌っています。
彼女が華やかなイブニングドレスを着て舞台に立っているとき、オペラ歌手のソフィー・グリッチが隠している本当の彼女に気づくことはないでしょう。
ソフィーは48歳。
発達障害です。
生涯にわたってずっと闘ってきた、生きる地獄だったとソフィーは言います。
発達障害は自分のまわりの世界とのコミュニケーションに困難を与えます。
日常生活でも、たくさんの挑戦があります。
英国立自閉症協会によれば、イギリスの子どもと成人の70万人がそうだと推定されています。
そして、女性の数が増えてきています。
英国立自閉症協会のスー・スミス博士によれば過去5年間の間に女性の数は3倍以上になったと言います。
「たくさんの家族に出会いますが、そのなかに発達障害の人がいるのはめずらしいことではありません。」
発達障害では、社会的な状況に苦労をしボディランゲージを理解したり、言っていることを理解することにも困難をかかえることがあります。
スミス博士によれば、女性は社会的な意識が高く、しばしば「ちょっと変わっている」というレッテルをはられ、そして発達障害であることを隠してしまうことが上手だといいます。
また、女の子の場合にはストレスがたまった場合、男の子はパニックを起こしてしまうのに対して、対照的にフリーズしてしまうことが多いといいます。
オペラ歌手のソフィーはこれまでの人生を振り返りこう言います。
「私はいつも心配をしていました。いつも苦しんでいました。
正しいことを考えて、正しいことを言おうとふるまいました。
そして人に言われたことですぐに傷つきました。」
ソフィーは読み書きに苦労し、12歳になるまで整理して話をすることができませんでした。
そして発達障害の子によく起きる問題、いじめにも中学生時代にあいました。
ソフィーは家族に愛されていましたが、親には自分の苦しみを話すことはありませんでした。
ソフィーにとっての安らぎは、音楽だけでした。
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「私は8歳のときには、豊かで大きなオペラにあった歌声をもっていました。
私はずっと歌っていました。
歌っていると、私は自分の世界にいる気がしました。
私はいつもの自分とは違った、別の自分になることができました。」
13歳のときに転校をすると、音楽の先生から王立音楽大学で歌のレッスンを受けることをすすめられました。
ソフィーは自分ひとりで音楽について学んできましたが、先生からきちんと習うように言われたのです。
「『あなたの声は本当に素晴らしい、しかし今のままでは十分ではありません。』
そう言われたときに、私は取り乱してしまいましたが、
王立音楽大学を含め4つの音楽大学からオファーを受けました。」
そしてソフィーは学びました。
ソフィーは大きく成長しましたが、しばしば先生からの批判、そしてその言葉を正しく理解することができずに混乱したといいます。
しかし、先生の言うことが理解できず、歌詞について理解できなくても、
ソフィーは7つの言葉で流暢に舞台で歌うことができました。
ソフィーは国際的なキャリアをつみました。
しかし、不安は消えることはありませんでした。
いつも、乗る列車、飛行機について、全てについて詳細に計画を立てなければなりませんでした。
そして、パニックを起こしてしまうこともありました。
「ある飛行機の中で、私はパニックを起こしてしまいました。叫び、泣きました。
機長が私を落ち着かせてくれました。」
ずっとかかえてきた苦しみに、2015年、ソフィーは助けを求めました。
パートナーのアンディや妹は発達障害を疑っていましたが、ソフィー自身は全くそうは思っていませんでした。
そして45歳のときに、発達障害であるアスペルガー症候群、高機能自閉症と診断をされました。
「そう診断をされて、私は安心しました。
私のことを説明できるからです。」
パーティーに出席する恐怖、過敏な肌、光や温度への敏感さ、すべてがつながりました。
「人のボディランゲージもわからない、言っていることもわからない、
そうして、いつも不安だったのは発達障害のためだと言われました。」
そしてそれからソフィーは、不安への対処、状況によりよく対応していけるように学ぶことができました。
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スミス博士によれば、発達障害だと疑い診断を求める女性の数がとても多くなってきたといいます。
「ある程度の年齢になったときに、発達障害であることによる困難について意識することが多いようです。
それまでに否定的なことを言われたり、否定的な見方をされてきたことで、しばしば精神的な健康の問題をかかえてしまうこともあります。
発達障害と診断されるまでに、女性の多くがうつ病などを経験してしまうことは知られています。
どうして人間関係や感覚の問題に苦しめられるのか理由がわからないままでいてしまうためです。
発達障害というと、子どもを対象に考えることが多く、既に働いていて、家族を持っていて、一見ふつうの生活をしている成人だとそう思わないのです。」
オペラ歌手のソフィーは、自分の発達障害について考えると、怒りの感情が思い出されます。
「私は世界中の舞台で歌っているときに思い出すことがあるんです。
中学校のときにもらった成績表に書かれていたことです。
『ソフィーには優れているところがありません。今後の人生も明るいものにはならないかもしれません。』」
(出典・画像:英Mail Online)
ご苦労があったからこそ、人のことがわかり、伝わるものも多くあると思います。
こうした方がいらっしゃると勇気づけられ、安心できる方も多くいます。
発達障害と診断をされた女の子が男の子比べて障害が重度の理由

(チャーリー)


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